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メガシンセシス・ケンブンロク pt15・ステップ・シーケンサー IV

そろそろマイ・メガシンセシスのユーザー・パターンエリアが満タンになりそうな気配です。
プリセットパターンに関しては現時点でメーカーからのダウンロードが行えない(PCMプリセットサウンドはある)のでパターンバンクをバックアップした後に削除するとか対処法を考えないとなあ・・・って感じがしてます。
パターンは単体か全体(PCMスロット以外のユーザーデータ)でSysExとしてバックアップできるので、まあ無限に作れる(都度エクスポートとインポートが必要ですが)と言えばそうなりますが、運用方法を考えないとひっちゃかめっちゃかになってしまいますね。

ああ、そういうことか!
それでパターン単位・バンク単位で名称がつけられるのか・・・な?

さて今回はステップ・シーケンサーに関してのお話の続き。
前回はステップ・シーケンサーへのレコーディングについてでしたが、今回はシーケンス・ワークをより簡単にするコピー&ペーストについて。

メガシンセシスのシーケンサーは基本的にステップ入力、リアルタイム入力、そしてダイレクト入力でレコーディングしていきますがこれらに入力した情報を他ステップや他トラックにコピー&ペーストする事ができます。
これを利用することによりシーケンスの作成時の利便性が上がります。

メガシンセシスのコピー&ペーストは基本的にfunc(赤色)を押しながらCOPY(水色)でコピー、PASTE(黄色)でペーストとなります。
これをコピー&ペーストの目的別に使い分けしていきます。


トラックのコピー&ペースト・・・トラック種ごとにコピー&ペーストを行います。
これは同一種のトラックであればパターン内でも別パターンでも行う事ができます。
1.コピー元となるトラックを選択します。
2.func+COPYキーを押します。
この時ディスプレイには[COPY]と表示されます。
3.コピー先となる同一種のトラックを選択します。
FMトラックは1~3のトラック、PSGトラックは4-5内でコピー&ペーストを行えます。
4.func+PASTEを押します。
この時ディスプレイには[DONE]と表示されます。
これでトラックの情報(トラックのシーケンス情報および全てのサウンド情報)が複製されます。
別パターンのトラックに複製する場合は手順3の前にパターンを変更します。
※トラック6(PCMトラック)もコピー&ペーストを行う事は出来ますが、通常は別パターンへの複製を行う際に利用します。

ステップのコピー&ペースト・・・選択したステップを他のステップにコピー&ペーストします。
ステップのコピー&ペーストはスウィープ情報とノート情報が複製され、これは他種トラックへも行う事ができます。
ただし、このコピー&ペーストはタイ情報は行う事ができません。
1.トラックを選択しレコーディング状態(●)にします
2.コピー元のステップを選択します。
この時、そのステップに記録されているノートが鳴り続けます
3.func+COPYキーを押します。
この時ディスプレイには[COPY]と表示されます。
4.コピー先となるステップを選択します。
これは同トラックのシーケンス内でも別トラックのシーケンス内でも、別パターンのシーケンスでも行えます。
5.func+PASTEを押します。
この時ディスプレイには[DONE]と表示されます。
※既にノートなどの情報が記録されているステップにペーストを行うとコピー元の情報が上書きで複製されるので注意してください。

シーケンスの拡張コピー・・・
メガシンセシスのステップ・シーケンサーは現在のレングスを倍の長さに複製する事ができます。
現在のレングスが16ステップであれば32、64、128と倍々に複製していきます。
レングスが10ならば20、40、80と続き、最大で128(この場合は81~128までステップの先頭から複製されます)、レングスが24ならば48、96、128と複製が行われます。
1.シーケンスの拡張コピーを行うトラックを選択します
2.func+LENGTHを押します。
ディスプレイには現在のレングス数が表示されます。
3.funcを押しながらValueノブを右に回します。
1回で倍に、2回で2倍になります。

例としては以下の感じ。
拡張元レングス:
■□□●
2倍拡張コピー:
■□□●■□□●
更に2倍拡張コピー:
■□□●■□□●■□□●■□□●

シーケンスの拡張コピーの手順。
難しい事なんもないです。
Valueノブをくるくるーっと回すだけ。


パターンのセーブ&コピー・・・パターンのコピーに関してはコピー&ペーストキーでは行われません。
パターン自体を他のパターン(既存あるいは空のパターン)へSAVEする事で行われます。
1.func+PTNキーを押します
2.現在のパターンにセーブを行う場合はOK(行わない場合はCLR)を押します。
これは内容変更を行った場合の上書き保存も含まれます。
3.別のパターンにコピー(セーブ)を行う場合は保存先のパターンを選択し、OKを押します。
同一バンク内であればステップキーを押すとダイレクトにその番号のパターンにセーブされます。
ただし確認などが無い為、既にパターンに情報が入っている場合は上書き保存されるので注意してください。
Valueノブを使うと別バンクを含めたパターンを選択する事ができます。
選択中はパターン名がディスプレイに表示されます。
セーブするパターンを選んだらOKを押します。


と、メガシンセシスのコピー&ペーストの手法はこんな風になっています。
トラックコピーの場合はサウンド情報も複製されるので別サウンドへの差し替えを行う事もでき、パターンコピーの場合はパターン内全てのトラック、パターンネームやBPM情報を含めコピーされるのでパターンの続きを作成する場合に便利です。

ただ、個人的にいずれ実装して欲しい機能もあったり・・・
まず異種トラック間のノート情報のコピー&ペースト。
FMトラックで作成したフレーズをPSGトラックでも利用したい場合にトラックコピーを行う事ができない為、PSGトラックでは同じフレーズを再度打ち込み直す必要があります。
ノート情報だけをコピー&ペーストするモード(例えばfunc+COPYを2回でNOTEなど)があれば、非常に便利だなあっと思いました。

またコピー&ペーストとは直接関係ないのですが、これに付随してシーケンスノートのナッジ(ステップ全体を左右に動かす)機能が本当に欲しいな、と。
他トラックでのディレイラインを作ったりする場合に1ステップずらす必要があるのですが、これを再現する場合にやはり1から打ち込み直す必要があるので、非常に面倒だったり・・・
あと、勇んでトラックに打ち込んでみたものの、実は1ステップ目じゃなくて17ステップ目から打ち込んでいた・・・みたいな事があったりした場合にナッジ機能があれば打ち込み直す必要が無くなります。

いやはや、この2個はマストで欲しい機能ですね・・・
いつかファームウェア・アップデートとかで実装されると嬉しいかも。


といった感じで今回はメガシンセシスのシーケンスでのコピー&ペーストに関するお話でした。
次回もシーケンスに関して書く予定です。
いや、シーケンス長いわっっっ!

まあ、複雑な部分だから仕方ないですけどね。



メガシンセシスには現在、3月出荷予定の分までが予約で埋まっている状態となっています。
4月以降出荷分の予約が始まっていますので超気になる!って人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

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