見出し画像

メガシンセシス・ケンブンロク pt14・ステップ・シーケンサー III

メガシンセシスは略名称、どう言ったら良いんでしょうかね。
例えばメガドライブはメガドラ、女神転生はメガテンとかって言いますがメガシンセシスは・・・
メガシンか、あるいはメガシスか。
どっちも捨てがたい。
そうだメガシシってのどうでしょう。なんか強そう。メガ獅子。
でも意味わからないか。


さて今回はいよいよステップ・シーケンサーでのレコーディングを行っていこうと思います。
設定はオートステップ(A.STP)オン、ノート長(NOTE)1/16、レングス(LENGTH)16、タイノート(TIE)オンとしています。
ステップ・レコーディングはシーケンサーは停止した状態で行います。

ステップ・レコ-ディングの手順:
1.空のパターンを選んだあと、レコーディングを行う1番目のFMトラックを選択します。
2.FMトラック1で使う音色をBank(32個)とSound(16個)のノブで選びます。
3.レコーディングボタン(●)を押し、ステップ・レコーディング状態にします。
この時レコーディングボタンは赤色に点灯しています。
4.入力するステップを選び、その後にノート(鍵盤)を押します。
今回はステップ1を入力し、左側のド(C)を押します。
※オートステップが有効の為、ノートを離すと次のステップに移動しノートが入力されたステップのLEDが点灯します。
5.ステップが2に移行するので左側のレ(D)を押します。
以降、ミ、ファ・・・とステップ16の入力が完了するまで続けます。

ステップ16の入力が終わるとステップは1に戻ります。
この時、最初に打ち込んだドの音が鳴り続けます。
これは現在のステップに記録されたノート情報を再生している為です。
ステップ・レコーディングモード(RECボタンが赤点灯)の時、ノート情報が入力されているステップ(LEDが点灯しているステップ)を選択すると、そのステップに記録されているノートの視聴ができます。
トラックをPOLYモードにし、複数のノートが同ステップ上に記録されている場合、それらは同時に再生(同時発音数以内)されます。
尚、レコーディング状態を解除するとステップの視聴は行われなくなります。

オートステップによるステップレコーディングのテストはこんな感じ。
フレーズがダサいのは許して。

続いてステップを伸ばして録音するタイノートのレコーディングについて。
設定は先ほどと同じですがレングスを32ステップにします。
ステップ・レコーディングの手順3までは同様となります。

タイノート(長音)レコーディング:
1.ノートを入力するステップを選択します(今回はステップ1)
2.入力するノートを押します。
この時、ノートキーはホールド(押し続ける)していてください。
3.ノートを鳴らし続けるステップのキーを押します。
今回はステップ4を選択します。
するとステップ1~4のステップにノート情報が入力され点灯状態になります。
※ステップの視聴もそれぞれのステップで情報として入力されているノートの音が鳴ります
4.レコーディング状態を解除し、再生(▶)を押し、ノート音が持続して聴こえるかを確認します。

3までの手順ではステップ1~4、つまり4ステップ分鳴り続ける状態となります。
設定では1ステップが16分音符となるので、これが4個、つまりは4分音符分のノートが鳴る形となります。
もし、再生をした時に「ド、ド、ド、ド」とノートが個別に鳴った場合はTIEが有効になっていないので有効にします。

ちょっと音色選び失敗して分かりづらいんですが前半がTIEオフの状態、後半がオンの状態です。
こういう感じで始点ステップ>ノートキーホールド>終点ステップを選択してノートを入力します。

別ページのステップへのタイノート:
レングスが32ステップある場合、別のページのステップにタイノートを繋げたい時もあります。
ただ通常のやり方の場合、一つのページでは1~16ステップのボタンまでしかない為、17ステップ以降にタイノート繋げる事ができません。
その場合はステップボタンでは無くValueノブを使用します。

1.ステップ1を選択し、ノートキーをホールドします。
2.この状態でValueノブを回すとステップが進み、16番目のステップを超えると17番目のステップ(シーケンサーの2ページ目)が選択されます。
現在のステップ番号はディスプレイに表示されるので確認できます。
3.ステップ番号の24番(本体のステップボタンの番号は8番)まで来たらキーを離します。
これで1ステップ目から24ステップ目まで伸びる長音ノート(付点全音符)を入力する事ができます・

Tips:Valueノブでの入力はページをまたがない場合でも有効です。
例えば2ステップずつノートを入力する際にノートキーとValueノブで連続的に入力していく事も出来ます。

注意点として、タイノートはシーケンスの終点から始点へつなぐ事はできません。
もしタイノートを終点を超えて始点以降に設定した場合、タイノートは小さい値から大きい値へ接続されてしまいます。
例えばステップ25~ステップ8へ設定した場合、ステップ8~ステップ25にタイノートが接続されます。

シーケンスのページをまたぐ場合のタイノート入力がコチラ。
慣れて来ると全てをValueノブでやった方が速くなることも・・・


シーケンサーのページについて:
メガシンセシスでは最大128ステップを扱う事が出来ますが、これを16個のステップキーで選択する為にシーケンサーは最大で8ページのステップエリアが用意されています。
レングスが17ステップ以降に設定されると、それぞれのページにアクセスできる様になります。
アクセス方法は[Page][1/3][2/4]ボタンの組み合わせにより各ページへ移動できる他、ステップ・レコーディング中であればValueノブを回してステップを選択することにより、そのステップがあるページに移動する事ができます。
現在のページは[Page][1/3][2/4]の点灯色で判断ができます(ページ選択時にディスプレイにページ番号[PG-〇]が表示されます)。

現在のシーケンサーページへのアクセスとページの確認に関してはこんな感じ。
赤と緑ならば小さいほうの番号、赤とオレンジならば大きい方の番号、Pageが光っていれば数字が2倍となります。
番号を指定するとディスプレイにページ番号が表示されるので慣れるまではそこで確認しても良いと思います。


ノート消去(クリア):
ここまではノートの入力に関してでしたが、入力したノートを削除する場合に関してを見て見ましょう。
と言っても複雑な事は一切ありません。
1.ステップ・レコーディングを有効にする
2.削除したいノートの有るステップを選択する(この時、ステップに登録されているノートが鳴り続けます)
3.削除したいノートのキー(なっている音の中でドの音を削除する場合はそのキー)を押します。
タイノートで伸ばしたものを削除する場合も鳴っているノートキーを押します。
※タイノート情報は消去すると途中から再接続ができません。
再度タイノートを設定する場合はタイノートが始まるステップの始点のノートを一度削除し、再びタイノート入力で繋げる必要があります

以上の通りですが、ステップ内には同じノート情報を重複させる事は出来ませんので注意してください。
複数のノートが登録されているステップで単一ノートを削除する場合はそのノートキーのみを押します。
またステップ内に登録されているノート情報を視覚的に確認する方法は残念ながらありません。
レコーディング状態にしてステップを押し、鳴っている音から判断して削除するノートキーを選択します。

ステップのノート情報の消去:
単音では無くステップに登録されているノート情報自体を削除する場合はCRL(クリア)キーを押しながらノートを削除するステップを押します。
これでそのステップに登録されている全てのノート情報を削除する事ができます。
またレコーディング状態でこの手順を行った場合、タイノートとして登録されている全てのステップも単一ステップの消去で削除されます。
非レコーディング状態の場合は単一ステップのノート情報のみ削除され、分断されたステップから再度タイノート接続で鳴らされます。

トラックのノート情報の削除:
そのパターン内トラックのステップにレコーディングされているノート情報をすべて削除する事もできます。
CLRを押しながらトラック番号を押すとディスプレイに[NOTE]と表示されるのでOKを押します。
こうする事でトラックのノート情報がすべて削除されます。
NOTEと表示されている時にValueノブを回すと[SND]と表示されます。
この状態でOKを押すとパターンに記録されているサウンドの情報がリロードされます。
これはサウンドを著しく変化させたり、別のサウンドと置き換えたりした際、元の状態へ復帰する方法として便利な機能です。


と言うワケで、まあ予想した通りシーケンサー編は長い長い・・・
でもまだシーケンサー編、続きます。
それではまた次回。

メガシンセシスには現在、3月以降に出荷予定の分までが予約で埋まっている状態となっています。
4月以降出荷分の予約が始まっていますので超気になる!って人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?