見出し画像

メガシンセシス・ケンブンロク pt12・ステップ・シーケンサー I

「ま~じ~か~る~メ~ガ~な♪メ~ガと言ったらセー↑ガー↓♪」
・・・実はオリジナルの方はあんま知りません。
何かのクイズ番組のコーナーだったみたいですけど・・・

さて『俺たちのセガ』をハードウェッアーで大再現する事が出来るステキシンセ、略してSSのメガシンセシス。
あ、いやSSつってもセガサターンじゃないですよ。解ってると思いますけど念のため。
今回のお話はステップ・シーケンサー(SS)について。
あ、いやSSつってもセガサターンじゃないですy

このステップ・シーケンサーが搭載されている事により、本体のみで様々な曲を作り出せます。
そもそもなお話シーケンサーってのが何なのかっていう部分なのですが、まあ簡単に言うと「電子譜面を書いて機械にその通りに演奏してもらう装置」です。
古来から作曲者が他人に演奏のお願いをする際に五線譜に音符を書いてその通りに演奏をしてもらう手法をとっていますが、それの電子版ですね。
違いは紙の代わりにコンピュータ上(この場合はメガシンセシス本体内)に、演奏家の代わりにシンセサイザーに演奏をしてもらうと言うところです。
シーケンサーの凄いところは棋譜した通り、正確無比なタイミング・速度で演奏をしてくれるところです。
もっともその正確さゆえに、最近の機材では逆に人間らしいふるまい(音程が微妙にずれたりタイミングがずれたりなど)を再現すると言う、本末転倒な機能が充実してきたりしていますが・・・

メガシンセシスにはシーケンサーが搭載されており、これまでのお話で作成した音色の数々を駆使して演奏の指示をする事が出来ます。
この演奏の指示はステップ単位(演奏情報を詰め込んだ箱の様なもの)で行う事ができ、このステップを連続で再生することによってメガシンセシスが唸りだします。

メガシンセシスに搭載されているステップ・シーケンサーのステップ数はパターンごとに1トラックあたり1個~128個まで自由に設定できます。
1つのステップの中にはノート(音程)情報や各種音色設定(パラメータ)を記録でき、それらの情報を指定した速度(BPM)再生します。
またトラックごとにステップ数とノート長(1ステップの進む長さ)を異なる値で設定できます。
これにより異なる拍子(ポリリズム)でのパターンを作成することもできます。
標準では1つのステップは長さが16分音符に設定され、これを16個並べて1ループする様になっています。
初期設定の場合、16分音符が16個で1小節となります。
ノート長が8分音符であれば2小節、4分音符であれば4小節となり、これらは1/1~1/32まで11種(付点音符を含む)設定可能です。
128ステップまで設定すると、標準でパターンあたり最大で8小節、ステップ長を1/1(全音符)の場合は128小節までの長さを設定できます。

尚、パターン内ループの場合は設定された最後のステップまで再生が終わるとそのトラックのステップは最初に戻ってステップが再生されるので各々のトラックは徐々に再生位置がズレて行きます。
パターンチェンジやパターンチェイン(パターンの連続再生)の場合は最も長いステップが再生し終わるまで他のトラックはループを続けます。
ちなみに位置ズレはパターンチェンジでリセットされ、ステップの最初が揃います。

とここまでがメガシンセシスのステップ・シーケンサーの概略となりますが、まあチンプンカンプンですよね。
私も書いててそう思います。
なので、ここからは一つずつ紐解いて見ていく事にしましょう。


メガシンセシスのステップ・シーケンサーは3種類の入力方式を持っています。
・ステップレコーディング・・・これはステップごとに情報を記録していく方式です。
シーケンサーの再生を停止し、任意のステップを選択した後にノート情報を入力(キーボードを押す)します。
1音1音確認しながらじっくりとレコーディングを行う際に有用です。

・リアルタイムレコーディング・・・シーケンサーを走らせながらリアルタイムに演奏したノート情報を入力していきます。
この時の1ステップ当たりの分解能はノート長で設定した値になり、ノートを入力したタイミングに最も近いステップに記録されます。
演奏しながらレコーディングが出来るので思い立ったフレーズなどを取り入れる際に有用です。

ダイレクトレコーディング・・・ステップを直接指定してノートをレコーディングします。
このレコーディング方式は録音ボタン(●)がオフの状態でも、シーケンサーを再生している最中でも行う事が出来ます。
演奏した結果がレコーディングされない為、ライブパフォーマンス等で楽曲を構築していく際に有用です。

メガシンセシスではこれらの3種類のレコーディング方式を使用してシーケンスを記録していきます。
シーケンスの1ステップは単音、または複数音のノートを記録できます。
ボイスモードがPOLYかつそのトラック種(FM、PSG、PCM)の同時発音数内であれば複数のノートは同時に鳴ります。
単音(MONO、LGT)である場合は最後に録音した情報が再生されます。

TIPS:同時発音数について
各トラック種ごとに同時発音数が設定されており、優先順位の低いトラックからノートオフ(無音化)されます。
FMトラック・・・トラック3つで最大6音。発音の優先順位はトラック3>2>1。
PSGトラック・・・トラック2つで最大4音。発音の優先順位はトラック5>4。
ただしリリースノートが鳴っている場合はこれが優先してノートオフされます。


と言った所で今回はここまで。
次回もステップ・シーケンサーに関して書いて行ければなあって思っています。


メガシンセシスには現在、第二次生産分(3月以降に出荷予定)の予約が始まっていますので超気になるって人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?