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メガシンセシス・ケンブンロク pt17・ステップ・シーケンサー VI

一家に一台、メガシンセシス!って思ったんですが、実はメガドライブを完全に再現するには一家に二台必要だったりします。
でも今は大人気入荷待ちなので一台で色々試行錯誤しながらシーケンスを組むのが超楽しいですね。
え?二台目?
(管理が大変なので)多分買わないかと思います(でも、ちょっと欲しいかも・・・別カラー版とか出たらヤバい)。
でもまあ、いつかメガドライブを完全再現(FMトラック6、PSGトラック4などなど)MEGA SYNTHESIS XTが出たりしたら面白そう・・・かも?

さて今回はステップ・シーケンサーの6回目。
プレイエフェクトについて。
MEGA SYNTHESISはLIVENと言うシンセサイザーのシリーズの一つとなります。
このLIVENシリーズ、その名前の通りライブパフォーマンスをよりやり易いように設計されたシンセサイザー(勿論非ライブにもメチャメチャ使えます)です。
本体スピーカー、電池駆動、キーボード、サウンドをリアルタイムに変化させる操作子の数々、そしてパターンシーケンサーや各種シンク機能等、これ1台、あるいは他機材と併用する事でライブパフォーマンスをよりアグレッシブに行う事ができます。
そしてそのパフォーマンスをよりラジカルに行う事ができる機能、それがシーケンサー・エフェクトとなります。

まあ名前の通りシーケンサー用のエフェクトとなるんですが、既に入力したシーケンス情報を基にしてリアルタイムにシーケンスをリミックスする事ができる機能ですね。
しかもこれらは非破壊、つまり元のシーケンス情報を一切壊すことなく劇的に変化させることができます。

メガシンセシスに付いているシーケンス・エフェクトは『ランダム/RANDOM』と『スタッター/STUTTER』の2種類。

funcを押しながらRANDOM(ステップ13)、STUTTER(ステップ14)を押す事でオン/オフができます。
このオン/オフの設定はパターンごとに記憶されます。
これらの機能はオンにしただけではシーケンスの動作に影響は及ぼされません。
この後に(あるいは機能をオンにする前に)設定を施したり操作をする事でエフェクトがシーケンスに付与されます。

ランダム・ステップ・・・このエフェクトはシーケンスの読み込みステップをランダムに読み込ませる事ができます。
ランダム性は設定により1、2、4、8、16、32ステップごとに読み込み位置を変更させる設定ができます。
例えば1に設定すると全てのステップ位置が毎回ランダムで読み込まれ、再生されます。
2に設定すると2ステップごとに読み込み位置が変更されます。
例:1-2、5-6、1-2、9-10、3-4・・・の様に2ステップごとに読み込み位置を変更して再生。
またOFFに設定するとシーケンスエフェクトのランダムがオンになっていた場合でもランダム再生はされません。
これは、このランダムエフェクトがトラック毎に設定できる為となります。
例えばリズムトラックにはランダム再生を含ませたくない場合などにOFFを設定します。

ランダムステップの設定手順:
1.ランダムエフェクトを設定するトラックを選択
2.func+RND STEP(ステップ9)を押す
3.Valueノブを回しOFF-32までのランダムステップ設定を行う

ランダムステップを一括で無効化する場合は前述のランダムエフェクトをオフにします。

ランダム・ステップはこんな感じ。
フレーズにもよりますが結構劇的に、しかも基本的に同一パターン内で読み出し位置を変更しているのである程度破綻なくリミックスしてくれます。
読み出しステップ数はトラック毎に変更できるので元パターンのDNAは残しつつガラリと変わるパターンにする事も可能。

スタッター・エフェクト・・・この機能は指定したステップをリアルタイムにリピート再生させるエフェクトです。
スタッターをオンにした後、選択したトラックのステップキーを押している間、そのステップが連続でリピート再生されます。
これによりシーケンスパターンをダイナミックにリミックスしたり、スタッター/グリッチフレーズを手軽に導入できます。

スタッターエフェクトの手順:
1.func+STUTTERキーを押してスタッターを有効化します
2.現在選択しているトラックのステップを好きなタイミングで押します。
押している間、そのステップがリピート再生されます。
この時のリピート再生タイミングは現在のトラックのノート長によります
3.17ステップ目以降のページのステップをスタッターしたい場合はPAGE、1/3、2/4を組み合わせ、任意のシーケンスページを開くかシーケンサーが走っている状態で現在のシーケンスページのステップを指定します。
※シーケンスページは該当ステップ数に到達すると自動的に切り替わります

スタッターエフェクトはこんな感じです。
ちなみに空白のステップをホールドするとずっと無音になるので、簡易ミュートとして使う事もできます。


と言った感じでしたが、これがシーケンス・エフェクトとなります。
非破壊でシーケンスパターンを大胆に変更できるのが面白いですよね。
それこそライブパフォーマンスとかで使ってみたくなる機能です。

ちなみにこれらの機能はMEGA SYNTHESISだけではなく、例えばLIVEN 8bit warpsにも搭載されていたりします。
8bit warpsはLIVENシリーズの1作目なので、この頃からLIVENの基本概念の中に組み込まれているんでしょうね。
他のLIVENは未所持なんですが、多少の仕様が変わるかもしれませんが同様の機能はあると思います。


メガシンセシスには現在、3月出荷予定の分までが予約で埋まっている状態となっています。
4月以降出荷分の予約が始まっていますので超気になる!って人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

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