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no.8 -2019年の音楽を振り返って-

もうすぐ、2019年もあっという間に終わってしまう。
今年も音楽は相変わらず様々なものを聴くことができた。私はストリーミングのAIがレコメンドするものやラジオ、雑誌など色々な情報源を元にジャンルレスに色々な音楽を聴いている。

ちなみに今回ご紹介する殆どの音楽は、アメリカ、イギリスでは先端の音楽として認知されているものや、YouTube の再生回数が数百万回のものまで様々である。日本ではあまり紹介されていないものが多いと思うが、R&B, Jazzからエレクトロニックミュージックまで新しさを感じるものを並べてみた。
2019年にリリースされた音楽の中から、何曲かピックアップしておこうと思う。

<Kallitechnis - Diamond Baby>
カナダはモントリオールのシンガー。去年あたりから徐々に注目され始めている方。音楽性がすごく高い。

<Khalid - Talk>
アメリカはジョージア州出身のシンガー。第60回グラミー賞において5部門でノミネートされるなど、才能を発揮している。とても伸びやかな声がとても良い。

<Sound Style Clouds - 8lx Disco>
ご存知、私の音楽プロジェクトのシングル。
前からディスコティークな音楽を作りたいと思っていたが、これはなかなか良い出来だった。

<Kehlani - Footsteps>
アメリカ、カリフォルニア出身のシンガー。ビートの感じもポストダブステップ、ポストトラップのような感じ。

<中村佳穂 - きっとね!>
2018年11月に出た作品だが、今年知った日本人シンガー。
ライムの乗せ方、音楽そのものが個性的で、音楽性もジェームス・ブレイクに影響を受けたと本人はいっているが、ジャズやR&Bの要素が素晴らしい感性でブレンドされている。

<PJ Morton feat.JoJo - Say so>
アメリカ、ニューオリンズはゴスペルルーツを持つソウルシンガー、PJ Mortonの素晴らしい歌。

<Sebastian Mikael - Time>
エチオピアの血を継ぐスウェーデン人で、現在NY在住のシンガー。
ビートの感じが、すごく新鮮だった。

<Tuxedo - The Tuxedo Way>
アメリカはカリフォルニアを中心に活動するシンガー・ソングライター・プロデューサーのメイヤー・ホーソーンとシアトルを拠点とするヒップホップ・プロデューサーのジェイク・ワンのディスコ/ファンク・ユニット。
ファンクの王道を忠実にやっている素晴らしいサウンド。

<Burns, A$AP Rocky, Sabrina Claudio - Energy>
今年のフジロックにも来たSabrina Claudioをフューチャーしたダンサブルな楽曲。

<Flying Lotus - Takashi>
アメリカは西海岸のビートメイカー、フライングロータスの新譜。よりファンクやソウル、ジャズよりの楽曲になっている。

<The comet is coming - Time wave zero>
現行UKジャズの中心人物シャバカ・ハッチングス(キング・シャバカ)率いるユニット。新しい感覚のジャズを感じた。

<Mac DeMarco - Nobody>
カナダのシンガーソングライター。ゆるい中に、とても優しい歌声が響く。今年は細野晴臣氏の映画にも出演していた。

<Steve Lacy - N Side>
アメリカの21歳の鬼才。バンド、The Internetでもその才能を余すことなく発揮している注目の新人。今年ソロアルバムを発表。iPhoneで楽曲を作るなど、現代の新しい感覚の音楽家。

<SG Lewis &Clario - Throwaway>
イギリス、リバプールをベースに活動する若手エレクトロニックDJ、プロデューサー、SG Lewisの新作。心地よいビートとかっこいいボイシング。

<Snoh Aalegra - I want you around>
アメリカ西海岸在住のスウェーデン人系シンガー。プリンスも生前、気にかけていたシンガーなのだそう。歌の表現力が素晴らしいシンガーで今年よく聴いた。

<Kaytranada & VanJess- Dysfunctional>
ハイチ生まれカナダ/モントリオール育ちのプロデューサー、KAYTRANADA。
今年のフジロックにも来た。

<Robyn - Ever again (Soulwax mix)>
スウェーデンのポップシンガー、ロビンのリミックス。

<Alina Baraz - To me>
アメリカのシンガーソングライター。この曲はすごく癒しがあった。

<Celeste - Strange>
イギリスのアメリカ人シンガーソングライター。オールドスクールなジャズシンガーの影響も感じさせる。この曲は、歌詞がとてもよかった。出会いと別れの切なさがあった。

<Nate Mercereau- Joy Techniques featuring Terrace Martin>
LAのマルチ楽器奏者、ネイト・マーセローが、今ジャズ界で注目のサックス奏者・プロデューサーのテラス・マーティンを迎えた曲。この曲はジャズの世界にハードコアパンクを加えたような衝撃だった。

<Billie Eilish - Everything I wanted>
ビリーアイリッシュの新曲。幽玄なピアノと静かなビートが心地よい。

<Yuna & Little Simz - Pink Youth>
マレーシア出身のユナと、アメリカのラッパーリトルシムズの曲。


<Teme Impala - It might be time>
オーストラリア出身のバンド。テクノやロックなど色々な要素が混ざっていて面白いバンド。

<Post Malone - Circles>
アメリカのロック・カントリー要素を混ぜたヒップホップを作り出すポストマローン。彼もメジャーレーベルの人だが、これもいい曲だった。

<LOONY - Some Kinda Love>
カナダの新世代R&Bシンガー、LOONYの新曲。音数が少なく、印象的な音楽。


結局、25曲ほど紹介させていただいた。

俯瞰して思うこととしては、少しずつ音数の少ない楽曲が多くなって来たこと、一つ一つの音が印象的な音楽が増えて来たことがある。
日本も含めストリーミングが主流となり、音楽家もいい楽曲ができたら、即シングルでリリースするという形態が当たり前になって来ている。聞き手も、プレイリストで曲を再生するようになって来ているので、1曲の印象や破壊力が大事な時代にいよいよなって来たと思う。

さらに今回ご紹介したアーティストは2020年も活躍が期待される方々である。この中で一曲でも気に入ったものがあれば、そこからフォローしてみると音楽の楽しみが広がるかも知れない。そうなったら幸いである。


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