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スコッチウイスキーにハマっていた

近所に立ち飲み屋が出来た。さっぱり甘いタイプの地酒を売りとしているようだが目玉はそれだけではなく、知り合いの漁師から仕入れた牡蠣なども取り扱っていて、これがとても美味。なかなかゴキゲンな感じのお店である。

酒は血筋もあって、そこそこ飲める(べらぼうに強いわけではない)けど、年齢と共に分解速度が落ちている実感はあって、昔は飲み終わり位に来ていたアセトアルデヒドの逆襲が翌日に来るようになった。辛い。ちなみに昨日は0時まで飲んでいたが今現在、まだ「酔い」の方が残っている感覚がある。

周期周期でハマる酒の種類があって、最近はスコッチウイスキーにハマっているし、少し前は日本酒やテキーラなんかも興味を持っていた。もちろんどちらも未だに好きだ。

スコッチウイスキーはとてもコスパが良いので、低価格帯のものであってもぜひハイボールを愛する人は試して欲しい。安いものの中ではコンビニでも1000円少々で手に入るデュワーズ(ホワイトラベル)が良い。あれはカナディアンクラブなどと比較しても負けない位美味しいハイボールになる。香りには若干個性があるものの、嫌な味がないのだ。(ジャックダニエル辺りを飲んでいる人にはパンチが弱めかもしれない)

もう少し金を出せるならグレンフィディックの10年もいい。シングルモルトらしい個性を感じさせつつ、全体像としては非常にフレッシュなテイスト。白州みたいな爽やかなウイスキーがお好みならアリだと思う。また、価格の割に高級感のある外装をしているのでプレゼントにも好適だ。4000円位で手に入るはず。

それと同価格帯であればシーバス・リーガルのミズナラも美味しい。より深みのあるウイスキーは勿論多数存在するが「この価格帯で」という表現をした場合は筆頭に近いレベルの深みがあるとは思う。よくよく味わえば年数や価格相応の部分もないわけではないが、車だってオーディオだって「よく見たり聴いたりすれば分かる程度の違い」に目くじらを立てる人が金を投じるものなのだ。そういう細かい部分を気にしないのなら必要十分な内容を持っている。ロータスのエリーゼに対するマツダのロードスターみたいなもん。

ちなみにシーバス・リーガルのオールドボトルは別物と言っていいほどおいしい。どうして。

リーズナブルに高級ウイスキーを飲みたい人にはバランタインの17年なんかどうだろう。正規輸入品は高いがビックカメラ系列の「ビック酒販」は並行品を取り扱っていて、お値段7000円程度。銘柄と年数を考えれば破格だと言える。若者からしてみれば少々「ジジ臭い」かもしれないが、ウイスキー深みの片鱗を感じられると思う。

あと定番だが、スコッチウイスキー(というかアイラウイスキー)特有の正露丸の香り(アイラ地域ではウイスキー醸造時、ピートという泥炭を用いて麦芽を乾燥させる。これが香りの源泉になっている)がお好きならラフロイグが有名だ。価格も4000円程度で入手性も高い。バーで取り扱っている確率も結構高いので頼んでみてもいいかもしれない。

ちなみに「ペニシリン」というウイスキーカクテルにおいても実質的にはラフロイグが必要で(正確には「ピート香の強いアイラウイスキー」が必要)注文できる機会があればぜひ試してみて欲しい。ショウガや柑橘由来の爽やかさとピートの香りが同居する感じをペニシリンと表現したのは言い得て妙だと思う。ただペニシリンはあまりメジャーなカクテルではないし、ジンジャーシロップがないと作れないので注文は探り探りがいいだろう。
どうしても近しいものを飲みたいなら、ジンジャーシロップをストーンズというジンジャーリキュールで代用して作ることも出来なくはない。

あとは香りと味わいが逆転しているアードベッグなんかも面白い。バニラのような甘い香りなのに味わいは結構スパイシーなのがユニークなのだ。ただ色々なスコッチウイスキーの香りと味を楽しんだ後に体験して見て欲しいと思う。

ウイスキーを色々楽しみたいなら、個人的には西宮にある「焼き鳥こにし」さんがお勧めだ。あそこは西日本におけるウイスキーのメッカだとも言われているし、実際店に行ったら圧倒される量のウイスキーがある。

それぞれのウイスキーの年数違いのみならず限定ボトル等も保有されていて、無いものが無い、に近い。もちろんレア物は価格も相応に高くなるし、そもそもそういう限定品を易々と飲ませてくれるかどうかは別だとは思うが…。少なくとも相手の方がはるかに詳しい前提を持ち、気取らずにかつウイスキー愛が伝わればお店の人も嬉しいんじゃないだろうか。

それにしても頭痛くなってきた…。昨日は飲みすぎだ。

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