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香水にハマっている

昔、実家にいた頃は猫がいた。それはもう溺愛も溺愛だったんだけど、内科に行けば「君、最悪○ぬよー」と言われるレベルの猫アレルギーだった。
そんなわけでずっと鼻が詰まった人生を送っていたのが若い頃。今は独り身で猫もいないので鼻が通る。

何が言いたいかというと結果、香りに対して大変センシティブな人間になったのです。

だからカラリアとか言う香水のサブスクリプションを今年契約した。俺はファッショニスタではないのでせめてニオイ位はケアしておきたい。真人間になりたいのだ。シャツ1枚でも良い香水付けてたら「上級オシャレおじ」にはなれるかもしれん。

しかしまあ香水は高い。安易に試せない。百貨店の売場の販売員の方にいくら愛想を振りまいても己に振りまける香りは1日1つなわけで。

結局オンラインでもオフラインでも難しいのはどれを試すかというチョイスなのだ。
サブスクと言っても1つあたり2000円以上したりするので適当には買えない。

だからとりあえず外さないようにと香りの成分を参考にするんだけどこれがまたややこしい。
サイプレス?木だろ。クロモジ?木じゃん。え、ヒノキ?ほぼサイプレスじゃん。それも木だわ。

じゃあ解説を見たらどうか。これも厄介。
「ファッション業界の巨匠の○○がインダストリアルなパリの空をイメージしたそれは、キューカンバーのアタックが(※イメージです)」みたいな書き方。

ワインとかウイスキーでしか見たこと無いよ、みたいなポエム。薄汚れたきゅうりと言え。こちとらパリの空なんて知らんのじゃ。そもそもきゅうりの臭いなんぞ想像も出来んわ。

とまあ、そんなこんなでわけがわからないと思いながら食指の動く香水の候補を選んでいたんだけど、最近ユーザーレビューの記載があると気づきまして。

「おじいちゃんの隠し部屋臭」
「雨上がりの芝生で転んだ時の臭い」
「実家の仏壇」

……なるほど。
まああれだ。良い内面を持つ人になろうと思う。

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