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カセットテープ

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サウンドフレームです、MAミキサーから歌ってみたのmixまで音のmix作業をやっています。

ここ最近またカセットテープが熱を帯びてきたようでなつかしさで一杯です。そこで今回はカセットテープ・カセットデッキについて私の知識を公開したいと思います間違っていなければ... 


カセットテープの時間

ご存知だと思いますがカセットテープにはA面とB面があります
46分テープは、A面23分ひっくり返してB面23分、合計46分
60分テープは、A面30分B面30分、合計60分となります。

他にも10分や54分など色々な長さがありますが、特に46分テープはレコードを録音するのにちょうど良い長さになっていると言われています。

テープの長さが変わってもカセットテープの大きさは変わりませんので、テープが長くなればなるほどテープの厚みが薄くなり、絡まったり伸びたりするトラブルになりやすいです。

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カセットテープの種類

カセットテープには3種類あると言われていますが、実は4種類ありました。
判別方法はカセットテープに印字してあるか、背中のツメ周辺を見ると分かります。この背中をカセットデッキが判別して自動的にTYPEを切り替えていました。
(手動設定のカセットデッキも存在します)


・TYPE I ノーマルポジション (NORMAL)  ノーマルテープ

スタンダードなカセットテープ、幅広い録音用途として使われた。ノーマルテープの中でも各社で、カセットの振動が少ない、巻きムラがしにくい、中が見えやすいなど色々な特色をもったものがあった。

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・TYPE II ハイポジション (Cr-O2) クロムテープ

ノーマルテープより音が良く、また価格もメチャメチャ高い訳でもなく、音楽を録音するのに最適だった。

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・TYPE III フェリクロムポジションorノーマルポジション(Fe-Cr)
 フェリクロームテープ

TYPE IIクロムテープやTYPE IVメタルテープに押され、TYPE IIIのモードをもったカセットデッキが出てこなくなりこのDUAD(デュアド)が最後となった。

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背中の画像はありませんが、ノーマルテープと同じとなります。

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・TYPE IV メタルポジション (Metal) メタルテープ

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カセットテープの中でも特にメタルテープは別格に音が良く、またカセットの素材はプラスチックが多かったのに対して、メタルテープのカセットではセラミック製や、メタルプレートをケースに埋め込んだもの、また写真のようにダイキャストを使用しずっしりとした重みもあるメタルテープのカセットもありました。


カセットテープの構造

カセットテープの真ん中にはパッドがあり、この場所にカセットデッキのヘッドが当たって音を録音したり再生したりします。パッドはテープをヘッドに当てる役目をします。

カセットテープの最初と最後はリーダーと呼ばれる白いテープがあります。この場所は約4秒間ほど(物によって違う場合有り)あり、録音は出来ません。

これは軸(ハブ)に巻き取った時に段差になってよれてしまわないように、また巻き終わった時の磁性体を露出させないためや、デッキの巻き取りテンションを緩衝したり、ヘッドのクリーニング効果のあるものもあったりします。

テープの茶色い部分が録音再生ができる場所です。この部分を手で触ると油が付着し、カビが生えたりするので触らないようにしましょう

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カセットテープは何故、表裏A面B面が使えるのでしょう
それはテープを半分に割ってA面B面として録音しているからなんです。さらにステレオで録音するとテープの1/4幅を1トラックとして使用しています。
せまいです

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ちなみに背中のツメは、録音防止ようとなっています。ツメがあると録音ができ、ツメを折ると録音が出来なくなります。ただ、ツメを折ってしまってもテープなどで貼ればまた録音が出来るようになります。

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ちなみに、TDKのメタルテープ MA-XGはこのツメが取り外し可能になっていて、横にすると録音不可(画像の状態)、このツメを引っ張り出して立ててはめるとツメが復活した状態になって録音可能となります。

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カセットデッキ

カセットデッキは色々な機能があり一概には言えませんが...

例えば、
オートリバース機能がついたカセットデッキなら録音再生時にテープエンドまでくると自動的にB面に切り替わります。多くはヘッドが回転しテープが逆回転してB面側に切り替わります。中にはテープが飛び出して回転しB面になってデッキに収納される素晴らしいオートリバース機能のデッキもありました。

さて、他の機能や役割は他のサイトでもご紹介されていますので、実際テープを動かすのに必要な知識を書きたいと思います


カセットテープは、ビニールのテープに鉄の粉がまぶしてある状態です。この鉄の粉のテープに電磁石で電気を流し磁力を発生させて、その磁力をテープに磁化させる作業が録音です。

再生はその磁化されたテープ(もはや軽い磁石)を電磁石に当てて磁力を電気に変換し電気信号として受け取り音となります。

その電磁石がヘッドです

↓の画像は、オートリバースデッキです。黒い四角いのが消去専用のヘッド、隣が録音再生をするヘッドです。

長く使っているとこのヘッドにテープの磁性体がはがれてこびりつきます。すると録音や再生がうまく出来なくなり音が悪くなります。カットデッキクリーナーを使用してお掃除をするか、綿棒に無水エタノール(つまりアルコール)をつけて軽くヘッドをこすって汚れを落としましょう。

重要! この時、ヘッドをゴシゴシこすってはいけません!
テープのA面B面の所でも説明しましたがこの狭いテープの幅に4トラックの音の道があります。ヘッドをゴシゴシこするとヘッドとテープの当たる位置が変わってしまい、録音再生が綺麗に出来なくなってしまいます。

綿棒にはアルコールを多少吸わせて(したたるほど付けてはいけません)、ヘッドを軽くなでるように綿棒を動かします。

次にキャプスタンです。このデッキはオートリバースなのでキャプスタンが2つありますが通常は一つです(ダブルキャプスタン機構をのぞく)

このキャプスタンは、テープを棒とゴムローラーで挟んで送り出す事で、テープをヘッドに密着させたり、ワウフラッター予防(テープが一定した速度で送り出す)のためにあります。この場所が汚れるとテープが絡みついてしまうので、キャプスタンも汚れていたらアルコール綿棒でお掃除しましょう。

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オートリバースのカセットデッキは、自動でA面からB面へ切り替えてくれて便利ですが、その反面構造的にヘッドが小さくなってしまい音はあまりよくありません。

オートリバースではないデッキでは「3ヘッド」と言われるカセットデッキもあり、 ①消去ヘッド ②録音ヘッド ③再生ヘッド など各専用のヘッドに別れているものもありました。


まだまだカセットテープの情報はありますが、今夜はここまでといたします...


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