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自宅録音の環境とマイク位置


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1)自宅録音はノイズでいっぱい

自宅で録音する場合、スタジオと違って環境音が入りやすいです。「野外の音」「換気扇・エアコン」「冷蔵庫」「蛍光灯」「PC」などノイズの元となるものはたくさんあります。でもマイクのセッティングや機材によってノイズの入りにくい録音ができる可能性があります(ノイズ0は無理...)

どんなに魔法を使えるミキサーさんでも元が良くないと仕上がりに影響が出ます。素敵な仕上がりにする為にはミキサーさんよりも、あなたの録音次第なのです。

2)マイクのセッティングする部屋と場所

録音する部屋はなるべく反響の少ない部屋を選びましょう。反響があるか無いかわからない時は、手を叩いてください。びぃん! ぱぁぁぁん! と聞こえると響きがある証拠です。これが乾いたパンッ! という音になれば響きが少ないと言えます。

例えばお風呂場や玄関で手を叩いてから、押入れやクローゼットで手を叩いてみてください。お風呂場や玄関では音が反射しやすいので音がぱぁぁん!と響きますが、押入れやクローゼットでは布団や洋服が音を吸収してパンッ!と乾いた音になります。

極端な例ですが以下のような感じです

なので、なるべく表面が柔らかいものがたくさん置いてある部屋を選びます。ベッド、ソファー、クッション、ラグなど。また昼間でもカーテンを広げると音を吸収してくれます。

マイクを部屋にセッティングする場合、蛍光灯の真下はやめましょう。蛍光灯はノイズを発生しています。よーーく聞くとジーーって音が聞こえます。

空調の吹き出し口や換気扇などが動いていなくても、その近くはやめましょう。外の音が入ってきやすい場所になります。


3)マイクとの距離と高さ

マイクはダイナミックマイク(いわゆるカラオケマイク)やコンデンサーマイクなどがあります。このマイクの種類によってマイクと口の位置が変わります。

・ダイナミックマイクの場合
 マイクから口までは大体5cmぐらいを目安にしてください、だいたい指3本分
 ぐらいです。そこから録音し始め、近づけたり離したりして自分の良い声の
 場所を探ってください。

 またダイナミックマイクの場合、ポップガードはほぼ必要ありません。マイクの
 あの丸い部分がポップガードの役目をします。どうしてもマイクを吹いてしまう
 ようでしたらマイクと口の角度位置を少しづつ変えてみましょう。

・コンデンサーマイクの場合
 ノイズ環境が良く無い宅録ではなるべくマイクとの距離が近い方が良いですが、
 逆にあまり近すぎるとこもった音質になる場合があります。

 立って歌を録音する時などは、マイクと口は約15cmほど離してみてください。
 手をパーにして、親指の先と小指の先ぐらいの間隔です。何度か録音をしながら
 近づけたり離したりしてよい距離感を見つけてください。

 マイクの高さは口の位置と同じ高さから1〜2cm高くしてください。軽く
 アゴクイされた感じです。多少のちょっと上向きになった方がノドが開いて通る
 歌声が収録できます。

 また歌詞はなるべく事前に覚えていただきましょう。不可能な場合は歌詞を
 紙よりスマホなどで見ていただくようにしましょう。ペーパーノイズの原因に
 なります。

パーになってないし...


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ナレーションなど、座って録音をする場合はテーブルの端から手を広げて2つ分奥へ、そこから手を縦に広げた位置にマイクが来るようにセッティングをしてください。テーブルからの反射音も拾ってしまうため低すぎは悪く、かと言って上すぎだと声を拾いません。ナレーションの場合、原稿を読みながらの録音になるため
口の高さより下よりが良いです。

これで1つ分、この位置からさらにもう一つ分奥に手を広げます
(手を2つ広げて写真を撮れませんでした...)

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手2つ分広げた位置から、縦に手を広げます。この親指の先あたりにマイクが来るようにセッティングします。

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注意! すべてが全部この位置でOKという事ではありません! ナレーターさんの体格や座高、イスの高さテーブルの高さなど全てで変わってきます。あくまて目安としてセットし、実際にナレーターさんに座っていただいてから調整をしてください。

また、口に対してマイクは必ず正面が良いとは限りません。歌い方やしゃべり方によって「パピプペポ」や「さしすせそ」が特に強く発音する方もいらっしゃいます。なんか聞きづらいとか、録音のボリュームが難しい場合は口とマイクの角度を最大で20度前後ずらして良いポジションを見つけてください。



もし、内容が間違っている。もっとこうしたほうが良い。などありましたらお手数ですがご連絡いただければと思います。随時修正をしたいと思います。


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