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北欧神話-世界観①

Gott kvöld!(こんばんは!)

 今回は北欧神話の世界観について語っていこうと思います。
最初は九つの世界を支えるユグドラシルとその周りについてです。

ユグドラシル

 世界の中心に生えているといわれる大樹。
 モチーフはトネリコ(セイヨウトネリコ)だといわれている。
 九つの根を(九つの世界の)地の下に張り巡らせている。
(また、三つの根を三つの世界に伸ばしているという描写もある)
 ニヴルヘル(冥府)にあるフヴェルゲルミルにその内の一本が伸びている。
 その根は泉に住むニーズヘグが、根をかじっており、わき腹(幹?)は腐っている。
 枝にフレスヴェルクという巨人(鷲)がいて、その眉間には鷹がいる。
 ラタトスクというリスがフレスヴェルグの言葉をニーズヘグに伝える。
 四匹の牝鹿(ダーイン・ドヴァリン・ドゥネイル・ドゥラスロール)が枝から若芽をむしって食べている。

ギンヌンガガップ

奈落の口。
何も無い世界。
だが、北側に極寒のニヴルヘイム、南側に灼熱のムスペルスヘイムがある。

ビフレスト

虹の橋。
神々が作ったといわれる、地上から天上へ架かる橋。
非常に巧みに、そして丈夫に作られている。
ラグナロクの時、ムスペルの軍勢が攻めてくる際に崩壊する。
(逆に言うと、それまで一切壊れる事が無いと思われる)

ウルザブルン

三つの泉の一つ。
特別に神聖な泉で、天界に存在する。
運命の女神達(ノルン)がいて、あらゆるモノの運命を定め、ユグドラシルを癒す。
また、そこには法廷があり、神々は毎日のように来る。

ミーミスブルン

三つの泉の一つ。
知恵の泉。霜の巨人族のいる方に存在する。
そこにはミーミル(生首)がいて、たびたびオーディンと対話する。
泉の水を飲むと知恵と知識が身につくとされる。
※オーディンはその知恵を得る為に自身の右目をミーミルに差し出した。

フヴェルゲルミル

三つの泉の一つ。
冥界(ニヴルヘル)に存在する。
全ての川の源泉(アースガルズのヴァルハラにエイクスュルニルという名の牝鹿がいる。その鹿の角から滴り落ちる雫が泉に落ち、それが流れる事で川になるといわれている)
ニーズヘグと呼ばれる黒い飛竜と無数の蛇が住んでいる。
ニーズヘグはユグドラシルの根をかじり、また悪人・罪人の生血をすすっているとされる。


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