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北欧神話ーあらすじ④

 北欧神話「エッダ-古代北欧歌謡集」から各話のあらすじをざっくりと紹介しようと思います。

 今回は『フンディング殺しのヘルギの歌2』です。
 前回の『フンディング殺しのヘルギの歌1』の補足的な話。
(というよりこっちが本編じゃないだろうかと思います)

フンディング殺しのヘルギの歌2

 シグムンド王はボルグヒルドとの間に子を設け、その子を『ヒョルバルズの子ヘルギ』にちなんで『ヘルギ』と名づけました。
 シグムンド王とフンディング王は対立していました。
 ヘルギはフンディング王を打ち倒し、船で逃げ、その先でシグルーンと出会います(シグルーンはスヴァーヴァの生まれ変わり)
 シグルーンは強大な力を持つグランマル王の息子ヘズブロッドと婚約をさせられていたので、ヘルギに助けを求め、彼がそれに応えます。
 グランマル王の一族とシグルーンの父ヘグニと弟のダグがヘルギの軍勢と戦い滅びてしまいます。
 ただ一人ダグは生き残りました。
 ヘルギとシグルーンは結婚し、子をもうけます。
 ダグは復讐の為、オーディンに犠牲を捧げ、槍を借り受けます。
 ヘルギはダグによって刺し殺されました。
 悲しみに暮れるシグルーン。
 ヘルギはシグルーンの元に一度戻り、一夜をともにしますが、それ以降彼が戻ってくる事はありませんでした。
 シグルーンもまた、心痛と悲哀のあまり短命だったといわれています。

おまけ:ヘルギの歌について

 ここまであらすじをまとめて、この話がどう分かりづらかったのか、少し書き留めておこうと思います。

 この話、自分は記載されていた通りの時系列として読んでいました。
『フンディング殺しのヘルギの歌1』
  ↓
『ヒョルバルズの子ヘルギの歌』
  ↓
『フンディング殺しのヘルギの歌2』

しかし、時系列としては
『ヒョルバルズの子ヘルギの歌』
 ↓(ヘルギ・スヴァーヴァ転生)
『フンディング殺しのヘルギの歌1』(ヘルギを中心とした視点)
『フンディング殺しのヘルギの歌2』(ヘルギの周りを中心とした視点)
という形なんだと思います。

あと、多分話を理解するのに人物の相関図とかないと結構キツイです。
北欧の文化、「~の子」という表現が出るわ出るわ。名前も似たり寄ったりで、「え、この人誰だっけ!?」「え、違う人!?」みたいに頭が混乱します。

・「~の子」という表現
ヒョルバルズの子ヘルギ
ヴェルスングの子シグムンド王
フンディング王の子のヘーミング
グランマルの子グズムンド
ヘグニの子のダグ

・似たような名前
ヘルギ・ヘグニ・ヘジン
ハガル・ハマル
シグムント・シグルーン・シグルリン

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