京サラ2023年産募集馬検討 ①サンタテレサの23

こんにちは、あるいはこんばんは。相馬です。
今回はこの場をお借りして、京都サラブレッドクラブの2023年産募集馬を個人的に検討していきたいと思います。
検討といっても私には特に実績があるわけではないので、『こいつはこういう観点で考えてるのか』と話半分に読む程度でいいと思いますし、より詳しそうな方が検討記事を投稿していればそちらを参考にした方がいいと思います。
クラブ馬の検討記事を書くの初めてですし。
ちなみに京都サラブレッドクラブのみの検討である理由ですが、私が出資しているという理由だけです。他の一口馬主クラブには加入していないのでご了承ください。
また、地方馬主資格を取得したこともあって地方入厩予定馬の募集がありますが、地方に関してはまったくと言っていいほど詳しくないので、今回は検討を見送るかと思います。
ただ、時間に余裕があればやるかもしれません

 

 

評価項目と尺度は以下の通りです。

血統 :適性の想定もここを中心で考えます。
適性 :評価ではなくあくまで想定です。総合評価には影響しません。
馬体 :全体的な印象を語ると思いますが、繋ぎ、肩、背・胴、膝あたりを主に見ます。
測尺 :クラブが公表している数値をもとに評価します。成長も多少考慮するかも。
歩様 :クラブが歩様動画を公開しているので、それをもとに評価します。
厩舎 :厩舎としての成績だけでなく、京サラとの相性も一緒に考えていきます。
募集額:馬代を回収できそうかどうか考えます。維持費は考慮しません。夢  :夢はOP入りかOP勝ちくらいで定義して考えます。
総合 :文字通りです。適性を除いた上記7項目の平均値くらいを取ります。

以上の観点から評価して、最後に個人的な出資意欲を◎/〇/▲/△/無でまとめます。

 ※馬体写真や歩様動画などの情報は、京都サラブレッド様および撮影した権利者様等に権利が帰属します。それらの詳細は京都サラブレッド様の各募集馬詳細ページにてご確認ください。


 

【①サンタテレサの2023】
牡馬 3/5生
父  :シニスターミニスター
母父 :ドリームジャーニー
クロス:なし
厩舎 :栗東・西村厩舎
募集額:59400円/口 総額2970万円


-血統-

京サラの大将格にして稼ぎ頭・フルム(牡5/ダートOP馬)の全弟。父シニスターミニスター×母父ドリームジャーニーの配合は兄姉(※姉は未出走)を除けば1頭だけですが、その馬も勝ち上がってそこそこの成績を残していますし、まあ相性はいいでしょう。フルムの好走距離は1200-1400ではあるものの、1700のOPで後方から上がり上位の脚で掲示板に入る能力はあるので、実際の距離適性はもう少し融通が利くのかと思います。

父シニスターミニスターの産駒は出走機会が少ないのもありますが、芝では滅多に馬券に絡まないくらいの明らかなダート種牡馬。まあ全兄がダートで走っているので、芝を試すにしても1回くらいで早々にダート一本で行くでしょう。

 母サンタテレサも地方とはいえ1700で勝てるスタミナはあったものの、どうやら少々気難しい面があったとのこと。フルムは1700のペースでも溜められるのであまり遺伝していなさそうですが、当馬に気難しさが遺伝するかどうかが適性の分かれ目になりそうです。

母父ドリームジャーニーは三冠馬オルフェーヴルの全兄で、現役時代は小柄ながら2歳マイルから古馬中長距離と幅広い距離で活躍しました。母父として活躍しているのは前述のフルムですし、最初に述べたようにフルムの全弟ならば血統の相性はいいでしょう。


-馬体-

印象としては募集時のフルムをそのまま半回りほど大きくしたような感じです。少し胴が詰まって見えるので、もしかしたら短距離寄りに出ているかもしれません。肩の角度や姿勢も特に違和感はなく、馬力がありそうな見た目なので『ダート馬だなぁ』と思います。しいて言うなら、バランスが少し左半身に寄っているような立ち方をしていることは気になりますが、まだ1歳ですし成長すればバランスも改善されるでしょう。単に写真が完璧な正面撮影でない可能性もありますし。


-測尺-

3月上旬の生まれにしては十分な体格で、体重のわりに管囲が少し細そうではあるものの、まあ許容範囲だと思います。全兄との比較ですが、計測はともに9月なのでフルムが4月生まれなぶん少し差があるかもしれませんが、それを考慮しても兄より体格はしっかりしていそうです。同父の産駒もダート馬らしく馬格のあるほうがいい傾向なので、ダート馬としては申し分ないでしょう。ただ、サンタテレサの22は骨折でデビューすらできていないので、仮に頑丈さに難があるのであれば、フルムより細い管囲かつ重くなりそうな馬体重はリスクがやや高いかもしれません。無事で済むなら走ると思います。



-歩様-

まだ少し硬く、右後肢に比べて左後肢の可動域がやや狭く感じますが、ここについては乗り込んでいけば成長も見込めるでしょう。気になったのは後肢の力強さ。こちらも成長待ちでしょうが、ちょっと物足りない印象を受けます。フルムの募集時の歩様は当馬に比べると力強さがあったので、生まれ月と撮影のタイミングを考えると『なんかちょっとなぁ』、と。バランスが左半身に寄っているような立ち方と馬体の項目で触れましたが、もしかしたら現状での筋肉量の問題かもしれません。


-厩舎-

フルムは栗東・浜田厩舎でしたが、当馬は栗東・西村厩舎です。同クラブ馬のトラヴェリンバンドと同じです。さすがにリーディング最上位の厩舎と比べると見劣りますが、年間20勝くらいはしているので普通にいい厩舎だと思います。近年の管理馬だとファストフォース/ファントムシーフ/オーヴェルニュ/タイセイドレフォンあたりが活躍馬でしょうか。今年は例年に比べてダートで勝ちを重ねられていない感じですが、それまでは芝と同じくらいの割合で勝たせていたので、馬に実力さえあれば上手く扱ってくれるでしょう。京サラでは色々と言われがちな騎手起用に関してですが、想定通りの出走ならトラヴェリンバンドの次走を見ていただければわかると思いますので、楽しみにしておいてください。少なくとも勝負をかけるときはいい騎手を手配すると思います。


-募集額-

フルムが2.0万、当馬が5.94万(例年なら5.4万相当?)なので、だいぶ盛ったなあと思います。でも、フルムが回収率1000%くらいを叩き出しているので、そりゃあ盛るでしょう。そこで勝つかどうかは別にして、2勝クラスまでたどり着いて好走を続ける以上の結果なら、おそらくトントンになると思います。兄以上は求めなくても良さそうですが、できれば勝ち上がってほしいですね。


-夢-

夢はあるでしょう、全兄が走ってるなら。しかも管囲を除いて兄より体格良さそうですし。厩舎も悪くはないし、ケガさえなければ。


-総評-

血統 :☆☆☆☆☆
距離 :ダート1200-1700 ※気性次第
馬体 :☆☆☆☆
測尺 :☆☆☆☆
歩様 :☆☆☆
厩舎 :☆☆☆☆
募集額:☆☆☆☆
夢  :☆☆☆☆☆
総合 :☆☆☆☆
出資欲:〇

血統的に全兄の存在もあって活躍が期待でき、測尺もダート馬として申し分ないもの。厩舎も実力ある馬なら才能を生かしてくれそうです。全兄と比べて高額の募集ですが夢はありますし、回収できる可能性も十分だと思います。先行募集期間に満口になる可能性も十分にあるので、出資するつもりなら注意が必要でしょう。私は年1頭出資の零細一口馬主なので、夢があっても価格面で少し躊躇います。


※当記事の内容はあくまで個人的な見解であり、高評価馬の活躍を保証するものではありません。一口馬主クラブの募集馬への出資は自己責任であり、どのような結果になったとしても当方は責任を負いかねます。

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