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楽器のプレミアについて

楽器とは音楽を楽しむための道具です。
しかしながら素晴らしい楽器にはプレミアが付いてしまいます。
骨董価値だったり希少価値だったり理由は様々。

私が過去に所有していた1962年製のフェンダージャズベースなんて、今となっては投機対象と思えるほどの高騰ぶりです。
1958年製のレスポールなんてプロのギタリスト以外でまともに弾いている人っているんでしょうか?

自分は楽器にプレミアが付くことについて大きな疑問を感じます。
手放した時に買った値段で売れちゃった程度ならまだ解らなくもないです。
ところがウン百万円とかになると話が違ってきます。

やはり楽器たるモノ音楽を奏で楽しむための道具だと思うのです。
もちろん道具として大切にメンテナンスし丁寧に扱うことは当たり前なのですが、過度にプレミアが付くことで価値が落ちることを恐れて交換すべき部品をそのまま温存したりします。
ガリの出ている電装系だとかすり減ってしまったフレットだとか、道具として不具合があるにも係わらずそのまま放置されているのです。
オリジナルのフレットが減ったら困るから弾かないでおこうとか消極的な理由によるものです。
楽器なんだから弾いてなんぼ使ってなんぼ。
弾いて使ってしっかりメンテナンスしてやればいいのです。
まあコレクターの気持ちも解らなくもないですけどね(笑)。

形あるものはいつか朽ち果てるもの。
自分の代で朽ち果てさせるのは無念かもしれませんがその時はその時。
自分の愛器と一緒に朽ちていこうではありませんか。

そういえばMODULUSもぼちぼちプレミアが付き始めていて怖いんですけど、お陰様で我が愛機は塗装を含め既に手を加えまくっているので気兼ねなく弾き倒せます(笑)。
弾く気があるのならば、オリジナル度は低いけれど実用上の問題はない所謂プレーヤーズコンディションと呼ばれる楽器というのがお勧めかもしれませんね。

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