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神楽坂コモンズ1st設立から『クラウドファンディング』に挑戦中の現在地

【内容/コンテンツ】
①Introduction:神楽坂コモンズ1stを設立した経緯                        

②神楽坂という街

③今、神楽坂のまちに起こっている変化        

④“神楽坂らしさ” を守るまちづくり

⑤神楽坂コモンズ1stが担おうとしている役割とは?

⑥各種イベントの開催状況まとめ         

⑦神楽坂コモンズ1stを運営していく上での課題とクラウドファンディング挑戦に致った経緯       

⑧クラウドファンディングの取り組み状況

❶INTRODUCTION
〜神楽坂コモンズを設立した経緯〜

『古き良き伝統と新しい文化が融合したまち、神楽坂。』

江戸時代から続く東京都心の由緒正しい街、神楽坂はメインストリートの神楽坂通りに“和”を感じさせる一方、一歩路地に踏み込めば、フランスやイタリアの“洋”が漂う場所です。

『神楽坂らしい風情ある佇まい』

独特の文化で発展を続けてきたこの街ですが、今、そんな街の個性が失われる危機にあります。

都心部の人気スポットゆえに、街の画一化を進める外部圧力は後を絶たず、老舗の相次ぐ閉店、花柳界(かりゅうかい)の大幅な縮小、広幅員の都市計画道路の事業化などの影響により、魅力ある佇まいが失われつつあるのです。

街が個性を保つために大切なことは、地域の担い手であるまちの人たちのつながりを強化し、将来の“神楽坂らしさ”のイメージをきちんと創り上げること。みんなが気軽に集まり、談笑し、それぞれの特技を披露し、情報を共有し合うことのできる場があることが重要です。

そんな場をつくることを実現したいという強い想いで、『神楽坂コモンズ1st』を開設しました。

賑わいある本多横丁の老舗着物店跡地に
設立した『神楽坂コモンズ1st  』
※場所は神楽坂のメイン通りから、本多横丁に入って少し進んだ辺りにあります。

❷神楽坂という街

みなさん、神楽坂といえば、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

メインストリートである神楽坂通りを歩けば、老舗や多彩な飲食店に出会える神楽坂。

一方で少し中に入れば、迷路のような路地に黒塀と格子戸に囲まれた料亭などが点在し、粋な風情の佇まいへガラリと変わります。

その他、由緒正しい赤城神社や善國寺毘沙門天等の寺社、矢来能楽等の文化施設など、散策が楽しいまちでもあります。

江戸城の城下町として発展してきた神楽坂は、新しいものを受け入れながらも長い歴史によって培われてきた“神楽坂らしさ”を維持しながら現在に至っています。 

神楽坂メイン通りで行われたイベント

まちのイベントも行われる、財福・金運のパワー・スポットとして人気の毘沙門天さま


❸今、神楽坂のまちに起こっている変化

このような街が“らしさ”を持続していくことは、そう単純なことではありません。都市計画道路、開発計画、ナショナルチェーンなど、次から次へと街を大きく変容させてしまう外部圧力は後を絶たないからです。

神楽坂も例外ではなく、老舗の相次ぐ閉店、花柳界の大幅な縮小、広幅員の都市計画道路の事業化などの影響により、魅力ある佇まいや個性が失われつつあります。

粋な路地の向こうに見える高層マンション
  都市計画道路の拡幅によって、神楽坂らしいまち並みが失われていく

また、市民のライフスタイルも時代とともに変化しており、まちへの関わり方も変わってきています。都市生活が拡大する中、コミュニティは次第に失われてきており、その結果、まちの活動の豊かさ、個性も縮小してしまっているのが実情です。

まちが個性を失うという状態は、長い歴史を重ねて積み上げてきた文化や地域資源を失い、地域の担い手の誇りや関心も薄れ、何処にでもある、ありふれた姿へと埋め尽くされてしまうことです。

神楽坂に長く暮らしてきた住民や神楽坂ファンへのアンケートでも、神楽坂が神楽坂らしく存続することを望む声が多く聞かれる一方、路地や横丁での景観を損なう建築や、老舗や料亭を追い出しての開発を危惧する声が聞こえてきます。

今、神楽坂は、ある意味で危うい状況下に置かれているのです。

❹“神楽坂らしさ” を守るまちづくり

まちづくりを進める中で見えてきたことは、地域の担い手であるまちの人たちのつながりを強化し、将来の“神楽坂らしさ”のイメージをきちんと創り上げることの大切さでした。

神楽坂に限らず、ローカルなまちの魅力は地域活動や地域資源の豊かさと、その担い手である住民や関係者たちの地域を思うエネルギーによって支えられています。

今や人気のまちとなった神楽坂にも、かつてターミナル駅周辺開発や、郊外開発に力点をおいた都市政策の影響などもあり、人通りの少ない商店街となってしまっていた時がありました。その時、まちを盛り立ててきたのは商店街やまちづくりNPO法人 粋なまちづくり倶楽部、まち文化を復活しようとする「まち飛びフェスタ」などのボランティア・グループだったのです。

賑わう神楽坂のメインストリート
神楽坂夏祭りの名物 阿波踊り
  伝統芸能の路上ライブの様子

神楽坂らしさを残した発展を続けていくために必要となことは、建物建設や道路建設などのハード整備ではありません。

まちを担う人とまちを応援しようとする人たちの連携やネットワークづくりが必要だと強く感じています。

こうした思いから、私たちはみんなが気軽に集まり、談笑し、それぞれの特技を披露し、情報を共有し合うことのできる場を持ち、まちの中で心にゆとりのある生活を続けていきたいと願うようになりました。地元のNPO法人 粋なまちづくり倶楽部などとともに、20年間に渡り拠点探しをしてきたのです。

❺神楽坂コモンズ1stが担おうとしている役割

そして、2022年7月、ついに『神楽坂コモンズ1st』を開設することができました。

神楽坂のまちの交流拠点であるとともに、都民や神楽坂を訪れる人々のための新たなコミュニティの場、市民のための第3の暮らしの場、そして市民活動の場となる大きな一歩です。

『神楽坂コモンズ1st』は、2つの大きな目標を掲げて活動を開始しています。

1つは、東京における都市型コミュニティを醸成していくためのモデル拠点。もう1つは施設が立地する神楽坂の中のまちづくり施設としての役割です。スタートアップ期である現在は、2つめの役割に応えていく方策づくりから始めることとし、この活動の中から、都市型コミュニティのあり方を確認していこうと考えています。

神楽坂におけるコモンズの役割は、ある意味で単純明快です。神楽坂の地域生活に欠けてしまった機能の復活と、現在と未来を見据えた新たなコミュニティ基盤の創出です。

神楽坂のまちづくりを進めるうえで、いつも足りないと思ってきたものは、例えば次のような場所でした。

●まちの集会・会合・寄り合い・サロン
●まちの案内所、散策情報提供拠点
●休憩スペース、控えスペース
●まち全体、各商店街、個店等の広報、PR拠点
●まちや商店街のイベントスペース
●教室・稽古の貸出スペース
●展示(ギャラリー)、催事スペース
●国登録有形文化財支援拠点

❻各種イベントの開催状況まとめ

①『500歳サロンの開催』
~毎週水曜日午後開催~
古き良き時代のお話はもちろん、現在の神楽坂に引き継がれる様々なお話が聞ける貴重な機会です。

②『着物よもやま話』
老舗着物店の名物店主による着物や書など、日常生活に文化をつなげるための連続講座を、定期的的に開催しています。


③神楽坂暮らし教室  
 『粋な筆さばき・筆遊び講座

④伝統芸能の稽古への貸出

◆神楽坂情報を集めた図書、歴史写真、刊行物等の展示

◆まちの案内所、散策情報提供、まちあるきマップの配布とガイド活動
神楽坂を拠点に活動しているNPOのコンシェルジェが、神楽坂のまちを案内してくれます。

◆地域活動情報の広報パンフレットスタンドの設置

《3月以降の主な予定》
3/1『私と映画の75年』
~世界映画のTOP10から〜
『映画鑑賞歴75年の講師が語る、世界の名作映画めぐり。』
日時 :2023年 3月 1日(水)
   19:00-20:30
講師:寺田 弘 氏
会場 : 神楽坂コモンズ1st
参加費:1000円
定員:15名

3/21 『古今亭菊之丞 神楽坂の夕べ~神楽坂コモンズ1st オープニング特別イベント 菊之丞師匠がやって来る♪』
◆出演 古今亭菊之丞 師匠
◆日時 2023年3月21日 祝 15:00~19:00
◆会場:神楽坂コモンズ1st
◆参加費:11,000円

3/24
【イベント開催のお知らせ】
着物よもやま話連続講座
『今年こそ着物の着付けにチャレンジ①』
◆講師 柄澤昌雄 先生
◆日時 2023年3月24日(金)
          19時~21時
◆会場 神楽坂コモンズ1st
◆参加費 2,000円  
◆定員 15名(先着順)

3/29 粋な筆さばき・筆遊び講座
『クセ字脱却 魅文字入門』
◆講師 谷川春玲 先生
◆日時 2023年3月29日(水)
①10時~19時 ②18時半~20時半
◆会場 神楽坂コモンズ1st 
◆参加費 3,000円 
◆定員 各回10名

4/2『神楽坂まち歩きツアー』
神楽坂を拠点に活動しているNPOのコンシェルジェが、神楽坂のまちを案内してくれます。
◆日時 2023年4月2日(日)
①11時~16時 
◆受付  神楽坂コモンズ1st 
◆参加費 1,000円 

❼神楽坂コモンズ1stを運営していく上での課題とクラウドファンディングに挑戦すること致った経緯

『神楽坂コモンズ1st』を持続的に運営していく上で直面している大きな課題は、高い家賃費用を捻出しなければならないという切実な問題が存在しています。

地方都市であれば、家賃の相場は神楽坂の1/10程度であり、もし『コモンズ』を地方都市に開設し運営していこうとするなら、比較的容易かもしれません。

ただ、『神楽坂コモンズ1st』を開設した場所「本多横丁」は、飲食店を中心に50軒以上の店舗が立ち並ぶ神楽坂の中でも、最も賑わうエリアのひとつであり、家賃が高いことは十分認識していました。

ただ、老舗着物店の跡地であるこの場所は、二度と出てこないであろう希少物件であることを認識した上で、私たちは長年の念願であった『神楽坂コモンズ1st』をこの場所で立ち上げることにしました。

運営費については、NPO法人 粋なまちづくり倶楽部などの地元の活動団体が協働することで、ある程度の支出を抑えることができます。

しかし、家賃については毎月毎月、大きな費用が発生してしまいます。その結果、『神楽坂コモンズ1st』を持続的に維持運用する費用は、年間で1,000万にもなってしまうのです。

存続と運営に関わる経費は次の通りです。

●固定支出(契約期間5年)
契約期間5年家賃(税込み) 
396,000円/月 
4,752,000円/年

●火災保険33,700円/年
保証委託費 
初年度316,800円 
2年目以降39,600円

●仲介手数料 396,000円
●光熱水費 約20,000円/月
●初期費用(修繕材料費、消耗品、家具什器備品等)約300,000円

●別途(今後の費用)
運営人件費 初期は運営ボランティアでの運営
将来改装費
運営諸経費

一方、収入に関しては『神楽坂コモンズ1st』が神楽坂に関わるいろいろな活動に役立つべき施設であることから、一月の半分を営利団体やプロジェクト予算のある団体活動にレンタルし、残り半分を非営利型活動に廉価で提供することで、運営費を確保する収支計画を立てています。

残念ながら、昨年7月に開設してから約6ヶ月間は、スタートアップ期間という意味合いもあり、また広報もこれからという段階のため、利用収入はほとんどないのが実情です。

『神楽坂コモンズ1st』はまちに関わる皆のための施設です。この主旨から地域関係者や支援者、利用者が皆で費用を負担していけるようになっていきたいと考えておりますが、支援体制を整備・構築していくには、まだ暫くの期間を有するであろうと思います。

そこで今回クラウドファンディングへ挑戦し、年間の運営費の約1/3、300万円をクラウドファンディングで募らせていただくことを決めました。

家賃問題に負けて、市民活動を立ち止まらせるわけにはいきません。

どうか “神楽坂らしさ” を守るまちの活動のために、ご支援をよろしくお願いいたします。

❽クラウドファンディングの取り組み状況

NPO講座にもご協力いただいている繋がりもあり、日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営している「READYFOR」様に協力を依頼し、伴走方のサポート体制で取り組んでいます。

◆主旨・目的  年間の運営費の約1/3確保
◆支援タイプ  All or Nothing
◆目標金額     300万円
 実績進捗状況 68万円
 達成率    22.7%(3/13現在)
◆期間   2/17(金)〜3/31(金)23時

※READYFOR クラウドファンディングHP

実際に、クラウドファンディングをスタートしてきた中で、最も大事だと感じたことは「自身の言葉で、想いを伝える」ことです。

クラウドファンディングは、直接の知り合いではない方から支援を集めることも可能ですが、まずは、近しい存在から方々の支援が最も重要なのです。

ポイントは、クラウドファンディングの支援が「信頼の可視化」だということだと痛感してあおます。

「自身を応援してくれる方々やプロジェクトに共感してくれる身の回りの方々」に応援してもらうことが重要なのです。

その身近なところから積み重ねた応援が、思わぬところからの後押しに変わり支援の輪が同心円上に広がっていくことが出来れば成功に近づくと感じてます。

《クラウドファンディングに挑戦したもうひとつの目的》
推進センターの施設を利用していただいている方々から、運営資金についての相談を受けた際に、様々な方法がある中で、クラウドファンディングに興味を示す方が多いが、やり方が分からないという声を聞いたことがあります。

ならば、自分達自身が当事者として体験することで、利用者目線に立って相談に対応することができるようになることも、今回、クラウドファンディングに挑戦した目的としてあります。

《認知度をアップするための取り組み》
①チラシを作成し、取り組んでいる内容やクラウドファンディングに挑戦した主旨、支援内容等について分かりやすく伝えるべく、チラシを作成しました。また、初心者や高齢者にむけて、分かりやすい申し込みの手順書も作成しました。

②Twitterを積極的に活用
SNSの中でも、スピード感のあるtwitterをメインに実績の進捗状況やイベントの実施状況や今後の予定等を発信しています。

また、インフルエンサーの方との相互関係を築いて拡散の幅を広げていくことを意識して取り組んでおり、最大で4〜5,000人の方に届けることが出来ています。今後も、引き続き計画を立てて積極的に取り組んでいきます。

③PRESSの活用
PR TIMESを通じて発信し、HPやSNSのアカウントでも連動して仕掛けることが出来ました。
引き続き、新聞社やメディアにもアプローチしてまいります。

《最後にお願いがございます!》
3/31(金)の期限まで、残り19日間です。
かなり、厳しい進捗状況ではありますが、これから最後の巻き込みを展開していきます。

どうか “神楽坂らしさ” を守るまちの活動のために、皆様もご支援をお願い致します。
そして発信・拡散へのご協力をよろしくお願いいたします!

振り込み方法が分からない等の問い合わせに関しましては、遠慮なく下記にご連絡ください。
※ご自身で振り込みの出来ない方の場合、代理で対応することも可能です。

【新宿NPOネットワーク協議会】
『神楽坂コモンズ1st 』
クラウドファンディング・プロジェクト
担当:林 星尾
TEL    03-5206-6527
メール commons1st@gmail.com


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