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胸中
「目鼻をつけると途端に息絶えてしまうな」「『混沌様』の話ですか」「何事も『暫定的』であることを忘れんようにせんとな」「変化こそ不変だと」「そんなことを言おうが、しがみつけば同じことじゃ」「とらえればとらわれると」「気づいておれば自然に解かれる時が来る」
「『自然』と言えば、『自然』に目鼻をつけたり、人格を見出したりするのは他ならぬ人間ですね」「呪縛と解放の根源だな」「自然は無言ですからね」「誕生時も同じじゃな。お互い言葉を介さずに見て感じておる」「忘れることなどありえないと」「空でなければ満たされぬ」
「自然に分け入るということは『境目のない生死の真っ只中』に分け入るということですね」「まざまざと『共存』している」「無駄なものは何もないように見えます」「黙々と無常に展開しておるな」「意味が付け入る隙はありません」「ならば、胸中に飛び込むしかないだろう」