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サンデーアフタヌーン

 え、感応式信号機…. って何ですか?  久しぶりの運転ですが、既に「浦島太郎」ってことですか?  え、昔からあるって。1号機は昭和38年だと。車を手放して随分と月日が経っていますが、 以前はずっと車ありの生活でしたが存じませんでした。感応式信号待ちの一番前にならなかっただけ、又は、センサーが届くところに止まっていたとか。

 今日の昼間、店舗の駐車場を出ようとしていたのですが、待てども信号が変わらないので、道に合流できません。お、道の脇の看板に何やら書いてあります。ほう「感応式信号」ですか。しかし、信号機の下にはその旨を伝える表示板がついていないので、停止線から車半分くらい空けて、待っている運転手は気づいていないようです。

 私同様、表示板に気づいても何のことかわからなかったかもしれません。しびれを切らして、信号待ちの一番前に車をまわしました。それでも変わらないので、後ろの運転手に感応式信号機であることを伝え、停止線を跨ぐくらいにバックしたら青に変わりました。後ろに車は連なっていましたが、誰もクラクションを鳴らすこともなく。

 日曜の昼間だったから?  平日だったらそうもいかないでしょう。サンデーアフタヌーン、うーん、何かいい響き。「浦島太郎」ですが、今も腑に落ちていません。そういえば「浦島さん」という太宰治のお伽草紙がありましたっけ。「立ち昇る煙それ自体で救はれてゐるのである。貝殻の底には、何も残つてゐなくたつていい」ですか。

 太宰さんは「パンドラの箱」の「希望」と絡めていますが、それにしても世界各地で同じような神話や寓話が存在するのはどうしてでしょう。時間を物ともせず吹き続ける風が運んでいるとか?  はじまりもおわりも人間の決め事ですね。無始無終に物語は続いているのです、なんて無粋に言い切ったりはしませんが、Bon Voyage!