♩Adriana Maciel - Nem Eu

この曲のオリジナルは、Dorival Caymmi。探れば探るほど無数のエピソードを発見するであろうが、サンバの巨匠 Cartola ほど興味はわかない。「ブラジル」で思い出すのは昔スタジオに遊びにきたブラジル人の女の子のこと。

何気なく「カリオカ?」と聞いたら「残念ながら違う」と答えた。なんだか本当に残念そうな雰囲気だったのが印象に残っている。「カリオカ (出身や在住がリオデジャネイロである方)」であることはある種の「憧れ」なのかもしれない。

逆に、東京 (とはいっても東ではなく西だが) 出身者である俺は地方に憧れる。かつては海外に興味を抱いていた。しかし「家」と感じるのは、常に実家の周辺であり、さらに言うと、どこへでも瞬時に赴ける自分のこころなのである。

You are where the heart is yet you can never know where it is (こころあるところに己あり、しかし、その「こころ」とやらがどこにあるかは知るすべなし)。「知ったとして」どうなるかという想像と、無心のオリエンテーション。

♩Dorival Caymmi - Nem Eu
https://www.youtube.com/watch?v=ot6z4wUOw9Y