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高畑山・倉岳山

 かなり久しぶりに、山行は一年ぶりという友人と、高畑山から倉岳山を縦走してきた。友人は10年くらい前に倉岳山から高畑山へ縦走したことがあり、私といえば、2016年の夏に高畑山から倉岳山へと縦走をしに出かけたはいいものの、道迷いをし、大変な目に遭い、以来、遠ざけていた、というか、避けていた。今回ようやくその道迷いの確認の旅というわけである。

 当初、杉平から権現山へと登り、その後は成り行きで、と考えていたのだが、先日の雪の具合が確認できず、友人も久しぶりということもあり、1000m以下の駅 to 駅で歩ける上述の縦走に変更した。山頂付近には雪が残っているだろうという予想は見事に外れ、雪は跡形もなかった。麓の地元の方も雪は降らなかったと言っていたので、山にも降らなかったのかもしれない。

[ルート] JR鳥沢駅→高畑山登山口→高畑山→穴路峠→倉岳山→立野峠→倉岳山登山口→JR梁川駅

 鳥沢駅に午前7時前に到着 (電車には想像を遥かに超える登山客が乗車していた)。コンビニに立ち寄り、朝飯を食べる。その後、登山口まで公道を歩いたのだが、なんだか見覚えがある。登山口手前の山乃神神社にご挨拶し、登山口の動物避けの柵を抜けると、工事をしているからか、はじめての山に来た気分になる。前回は夏だったので鬱蒼としていたからだろうか。

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 沢沿いの気持ちのいい道を歩く。 ゆるやかな登りのいい感じのトレイル。いつものソロ山行とは打って変わって、ゆっくりのんびり、写真を撮りつつ進む。しかし、どうにも思い出せないのは変わらず。沢を離れると急坂が待ち受けていた。仙人小屋の後が最もきつく、山頂直下は、道もわかりづらかった。前回は道を外し直登して山頂に出た記憶があるが定かではない。

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 高畑山の山頂に到着。前述の通り雪はないが霜柱が立っていた。若干霞んではいるものの、前回見れなかった富士山と対面。小さな山頂で、ベンチはない。ここで他の登山客と話をしたりして、友人の到着を待つ。今思い出すと高畑山の山頂直下、200mの登りが一番きつかった。40分くらいして友人が到着。久しぶりの山行がきついのは身をもって知っている。

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 休憩後、穴路峠へ下る。かなり高度を下げる感じがするが、140mほど。その後、同じ高さを登り返し、倉岳山山頂。ベンチが一台あるからか、多くの方が休まれている。富士山は先ほどより霞んだが確認できる。秀麗富嶽十二景もそろそろコンプリートに近づいてきた。空を見上げると、輪郭が朧げな日輪。めずらしくもないが、見ると嬉しくなる自然現象である。

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 また、しばし友人を待つ。残すところ、立野峠経由の倉岳山登山口までの下り。友人が到着し、小休止後に山頂直下の急坂を下り、下山開始。立野峠を過ぎると、苔生した沢沿いに出る。大樹の多い雰囲気のある道。何度も渡渉を繰り返す、ゆるやかな長い下りを進み、倉岳山の登山口に到着。帰路の身支度をし、駅まで公道をを歩く。12km強、休憩込みで約7時間の長旅終了。

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 [追記] 6年前になぜ迷ったのか、理由はわからずじまいだったが、友人は何度か軽く迷ったそうなので、暑さと疲れで頭がまわらなくなっただけのことかもしれない。梁川駅までの道の桜が綺麗だった。橋の上からも絶景が拝めた。ひと月ぶりの山歩。ひょんなことから、避けつつも、気になっていた高畑・倉岳縦走。時には、ゆっくりのんびり歩くのもいいなと学んだ一日。

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