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道しるべ

お、外れていないな
と山道の道しるべを見て
ほっとする

その時、目の前を
大きな鹿が横断した
はっとする

もちろん道無き道だ
そーっと追いかけたら
こちらを振り向いた

時間が止まった
我に返り、空を見上げ
辺りを見回した

道を外れているのは
お前の方じゃないかと
鹿の声が聞こえた