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無尽蔵

こうだ!
は以ての外

こうだからこうなのだ!
お、そうきましたか

こうこうこうだからこう!
なにもそんなに熱弁しなくても….

ただその間に漂っている
無限が誘うのです


あなたや、わたしを
足らしめているというか

言葉はメモ書き程度に
無尽の蔵に放っておくのです

いや、整理なんぞはしませんよ
自然に整理されてはいるようですが

それも確かではないです
こうだ!は以ての外ですから


膝を打つような文章に
出会う時ももちろんあります

無意識に、真似たり
しているのかもしれません

それでも気づけば
いつでも未踏の地なのです

そして、いつまでたっても
未完であることに気づくのです


目が合って驚いた子猿の顔を見て
始まりはいつだったのだろうと

そんな思いがすっかり剥がされ
歩き続け辿り着いた山頂にて

どうもありがとうございます、
なんて無言で唱えたりするのです

下山する頃には、したり顔の
大きな猿になっていたりしますけど