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自由研究

 「仮説は無限に立てることが可能だが、過去に積まれた石の山を登らないと、まともに受け取られないな」「はじめに石を置いた人は誰なんでしょうかね」「猿かもしれんな」「その猿にしたところで、どうしてそんなことを思いついたのかは、わかっていないでしょうね」「不思議じゃな」「はい」

 「無数の生物が生息する山から下りて街へ戻ると、人間しかいない、というか、目に入らんな」「時に、無数の生物が『人間』という姿形をとっているのでは、なんて思ったりします」「ないこともなかろう (笑)」「『定説』とやらも更新されますからね」「良い加減じゃのう」「無理しなければ程々に」