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光陰

 近所の公園に行った。「ああ、今日は絶好の山日和だったな」なんて思いを抱きつつ。そうはいっても「これ」といった山が思い浮かばなかったのだから仕方がない。「トレーニング」と自らを納得させて足を運ぶほどでもない。・・・というわけで近所の公園。公園とはいっても、確か元はゴルフ場だったかで、だだっ広く、小さな川が流れている。

 子供の頃もよく遊びに来たが目的はその小さな川で遊ぶこと。子供の頃とは比較にならない透明度だが他は何も変わっていない。水辺で水の流れを眺めていると向こう岸に子供がやってきた。他にも場所があるのになんでここ? なんて思いつつやり過ごしていると大きな声で「足を洗わなくちゃ」と言って川に入った。一体きみは誰に言っているのかい?

 その子が去り、しばらく佇んでいると、他の子がやってきた。しかし、なんでここ?  他にも場所は沢山あるけど…. 水面で光が踊るのを眺めるようになったのはいつからだろう。不思議さに惹かれるのに年齢は関係ない。いつの日かあの子たちも同じ様に水面を眺めたりするのかもしれない。いつまでも眺めていられる、なんてことはないだろうけれど。