♩Dollar Brand (Abdullah Ibrahim) - Dindela

先日 "Where there is a will, there is a way" について書いた。"To him that will, ways are not wanting" が変化し、リンカーン大統領がスピーチで採用したことから有名になったようだが、原文の後半のニュアンスがつかめない。

「意は道を拓く」と意訳したはいいが、違和感は残ったままだった。思い浮かんだ「窮すれば通ず」。しかし、それだと英語が変わってしまう。マタイの福音書にある言葉 "Seek, and you shall find" と同義ではないかとも思えてくる。

どれもマントラのようなものかもしれない。唱えているうちに無心になり、心が澄んでくると、見えなかったものが見えてくる。賛歌という意味もあるマントラ。内へ外へ、外とも内とも分けられないところから響いてくる、不二の歌。

言葉であると同時に言葉ではない歌、いや、歌心。「心とは何ぞや」という問いの答えは星の数ほどある。「説似一物即不中」という禅語を思い出す。言葉にすればわかった気になるが、「わかった気になる」だけではなかろうか。