帰省

ありのまま、いや、
あるがまま、でもいい

そんな言葉を目にした途端に
共に消え去ってしまう

ならば、無言で、などと
どんどん白紙が埋まっていく

それこそ、ありのまま
あるがまま、ではないか

有限と無限が描くタペストリー
空飛ぶ絨毯が空を飛び回る

GPSはないが道を外さない渡り鳥と
家出を繰り返す人間様

どこへ行こうと家は見つからない
疲れ果てて腰を下せば「ああ！」と

雲間から太陽さんさん
おまけに、月も顔を出す