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将来、仮想空間に移住したら課金しまくると偉くなれるのかな?

リアル人生RPGの場合はアイテムがなかなか手に入らない

 リアル生活の中での暮らしをロールプレイングゲームに例えると、信頼を得るのにちょっと自己犠牲をしつつコツコツと頑張る姿を繰り返し「信頼」というアイテムをGET出来る。友情というアイテムを手に入れるためにも、日々仲間のことを思い、自分のことよりも仲間を助ける行動を繰り返し「仲間」や「友情」というアイテムをGET出来る。恋愛だって努力いつつロールプレイングを繰り返しGET出来たり、再チャレンジの入り口を探索する。
 でもちょっと親のスネをかじり、あまり歩き回らなくとも「信頼(仮)」というアイテムをすぐに譲ってもらうことができたり、巨大な敵と戦う時にも「スーパー強い武器(仮)」というアイテムなんかすぐにGET出来てしまう。
またリアルRPGの中ではアイテムをほとんど持っていなく3つや4つのアイテムだけで、繰り返し同じアイテムで戦う勇者がいる。敵は何十何百とその戦闘シーンに的確にハマるアイテムを駆使して一瞬にしてクリアするのにも関わらず、必死に毎回毎回同じアイテムで挑み、恐ろしい時間をかけて、それでも敵わない時は「罵声」を雨嵐と降り注ぎ、相手の戦意を消失させる。ある意味最強のアイテムではあるが、こんな戦い方をするから仲間は現れず、一人孤軍となるものの、援軍がいつまだたっても来ないことには本人は気づきもしない。他のプレイヤーが数多くのアイテムを保持していることさえも気づかないから、アイテムを探して入手するという発想にもならず、簡単で楽しいコインダッシュにひたすら精を出す。

このゲームには隠しコマンドが大量にある

 しかし、そうやって手に入れたアイテムばかりでは各ステージのラストに差し掛かった時、ステージの「ラスボス」と戦うコントローラーを上手に巧みに操作する技術がなく、ラスボスに勝手腕がない。でも、またそこにはリアル人生RPGならではの「お金と権力」という最強ボスアイテムで次のステージへ上がるという隠しアイテムやトンネルが存在する。
 それはリアル人生ゲームの場合、ここに容姿端麗とか親のコネや財産、とか、ゲームが始まる段階で既に強力なキラーアイテムが備わってゲームがスタートする。そう考えると、そもそも親や祖先、代々ずっとひとつのゲームを世代交代しながら同じゲームキャラクターを引き継ぎながら永遠と同じゲームをプレイしているのかもしれない。
 やっぱり新しいゲームを始めるときは操作にも不慣れだし、ルールをよく分からずに、試行錯誤の繰り返しで少しづつゲームに馴染んでいく。しかしリアル人生RPGには総時間数とLIFEはひとつというとても厳しいルールが存在する。

最近話題の仮想空間や他の惑星への移住

 昔の人は隣町の人と連絡を取るときは「鳩」を飛ばすとか「飛脚」に伝言を託すとか、わざわざ峠と関所を越えて遥々歩いて行かなければならなかった。それから電話が登場して、インターネットやスマホが現れ、今やSNSやグループチャット、仮想空間に滞在しながら遠隔地とリアルタイムでの会話やフォーラムが繰り広げられている。
 最近話題なのがSF映画の世界を飛び出して、火星や他の惑星への移住計画や、電脳仮想空間へ移住し将来的には肉体を捨て、身体のしがらみにとらわれない真の仮想空間への移住。サーバーの設置場所の問題はあるものの、大地や惑星、現実世界の空間に囚われることもなくなる。
 電脳仮想空間が現実世界になると、ラスボスに負けたとしても、ハートを多めに手に入れておけば、すぐにリプレイのボタンを押せば、先ほどまでの工程が保存された場所から再プレイが可能なのかもしれない?何回も同じ場面をやり直すことで、就職の面接で小粋な会話で好成績で就職できたり、取引先へのプレゼンももう101回目ともなれば素晴らしい企画を対案できるだろうし、プロポーズに至っては物凄い愛情のこもった台詞でハリウッドスタートも結婚できちゃうかもしれない。もう世界中が悟りを拓いたスーパー善人と、悪を知恵を熟練し尽くしたスーパー悪人も登場するかもしれない。そして失敗すれば、また保存したとところから再プレイを開始する。
 これってどこぞの宗教の巡り巡ってまた新たに生まれ変わるって発想に近いのかもしれない。あちらも肉体を捨てた精神世界で修行を積むみたいなお話なのかもしれないが、宗教家ではない僕にも妄想だけが一人歩きしてしまいます。

最新鋭の仮想空間だって現在のパソコンと同じバグがあるかもしれない

 今僕は最新鋭のスーパーCPUを搭載したリンゴマークのノートパソコンでプライベートな活動をしている。新しいCPUだから色々なバグもあったり、最新鋭のCPUに古い機器を繋ぐと上手く連携できなかったりする。これはパソコンの常で特に気にすることもないけども、一応パソコンを使う上で万が一に備えてOSでもデーターでもバックアップは取ってある。
 これが最新鋭の仮想空間へみんなで移住したとすると、システムエラーやバグが発生したらどうなるのかと、ちょっと頭の体操で色々妄想を繰り広げてみた。たまにスマホや巨大サイトのシステムがハングアップしてシステムがダウンすることがある。そんな時に仮想空間の住人の我々は、システムが復旧するまでは、会社への出勤手段を奪われ、ランチやディナーの時間がいつ来るのかと気を揉むが、そもそも仮想空間の住人に空腹というものがあるのか、食べるのが楽しみな僕にはそこは残しておいて欲しいと切に願う。
 バグの修正版の新しいOSにアップデートした時に、「僕アプリ」は最新のOSに対応できるのだろうか?「僕アプリが最新版のOSに未対応なのでアップデートしてください」なんて文字とともに朝の目覚まし時計が鳴った日には、会社に行く前に慌ててアップデートしないといけないのだろうか?最新版の「僕アプリが有料で課金してください」なんて言われた日には、最新版の通信は諦めるから「旧バージョンの僕アプリ」でしばらく凌ぐかもしれない。
 そのうち、課金もバカバカしくなって、ちょっと辺鄙な田舎町で古き良き懐かしい時代のOSに8ビットバージョンの「スーパーファミコン時代の僕アプリ」で遊びたくなる世捨て人が現れたりもするかもしれない。そうなると、仮想空間会社は最新OSと古いOSもサポートしないといけなくなり、新しいOSが古いコードも残していて物凄く重いOSになって再起動に3日くらいかかったらどうしよう?

夢のまた夢の世界

 夢の仮想空間で人生の寿命から逃れて、夢の理想郷へ移住できるのかと思ったけれど、最新鋭の夢の仮想空間もなかなか住みづらい面も見えてきた。いや、それは僕の妄想でしかないけれど。古き良きあの時代のアナログでファジーで、寿命といういつ訪れるかもわからない、ゲーム終了のタイミングまでどうやってRPGを繰り広げるか。なかなかどうして思い通りにはいきそうもないので、とりあえず僕は今目の前にある、このルールに基づいて、最後の最後まで、まだ見つけていない、いろんなアイテムを探して手に入れて、新しい隠しコマンドも見つけて、そしてゲーム攻略法なんかを作り上げてみたいと思います。

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