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韓国メディアがサンズに今年の阪神での感想を語る(インタビュー 翻訳記事)

2019年、キウムヒーローズでのジェリー・サンズの年俸は50万ドルだった。 キウムは再契約に乗り出したが、立場の差を確認したまま交渉をあきらめざるを得なかったサンズはエージェントを通じて阪神タイガースを紹介されることになる。

サンズは今季
110試合377打数97安打19本塁打64打点
AVG.257を記録。
得点圏打率リーグ5位(0.333)、出塁率はチーム1位(0.363)
シーズン序盤は2軍に滞在しながら大変な時間を費やしたが、1軍昇格になるやいなや、逆転決勝スリーランを打って印象的なデビュー戦をはたし主軸選手として活躍した。

現在、アメリカのノースカロライナ州の自宅にいるジェリーサンズとインタビューをした


記者 久しぶり!これまでどのように過ごしてきたかな?

サンズ 家に帰って家族、知人たちと良い時間を過ごしている。 今回はオフシーズンが短くてすぐ来年のシーズンに向けた練習をする予定だ。"

記者 息子イーライとタッカーは元気してるか気になる。

サンズ とてもよく過ごしている。 今も一つの音域帯のハイトーンで声を張り上げているため、非常にうるさい(笑)。 韓国、日本で学校に通ったように、米国でも学校に通っている。 多様な文化を接して友達と付き合うのが好きなようだ。"

記者 今季、日本プロ野球(NPB)でのシーズンの感想は?

サンズ 本当に良い経験だった。 コロナによってすべてのリーグが正常なシーズンを行っていないが意味のある時間を過ごした。
阪神は私の家族をきちんと待偶してくれた。 チーム同僚たちも良かった。 もちろん優勝をしたらもっと良かったが、学ぶ時間も多かった。 個人的には後半機が終わる頃に成績が落ちたのが残念だ。"

記者 阪神は外国人選手が8人もいる。そういう部分がNPBに適応するのに役になった。

サンズ 阪神に入団する前から、周辺に助言を求めた。 私が知っているスカウトとマット・マートンさんにも聞いてみた。 シーズンに入って来て2人の通訳が多くの支援をしてくれたし、福留孝介選手も英語が上手に良く対話を交わした。 阪神入団前にそのチームと関連のある人を通じて多様な情報を入手したが、新しいリーグに適応しようとたくさん準備した。

記者 KBOリーグ打点王というタイトルを抱えて日本に向かったが、オープン戦の時は不振だったね

サンズ 知られている内容と事実と異なる部分がある。 シーズン後に控えてロースターを整理する状況だった。 ボーアはロースターに無条件に含まれなければならない選手だった(250万ドルの高額年俸者であるため)
他の外国人選手らのうち数人の打者と投手をロースターに含ませるかどうかがカギだった。 そんな状況だったので私の存在感を現すため、オープン戦の時必死でプレーを披露した。
当然、良い投手と球種を相手にしたのは事実だが、不振だった背景には精神的な要因が作用したようだ。 ロースターに入りたい気持ちが先走ったあまり私らしくない姿を見せた。 マルテは去年良い成績を出し、高い年俸を受けるために1軍合流が当然視された。 1軍に合流するかどうかだったのでオープン戦もずっとストレスだった。

記者 結局、マルテとボーアが1軍に入ったし、あなたは2軍でシーズンを始めた。 失望だった?

サンズ 当然、失望した。 最初から1軍にいたかったし、ほれはアメリカでも同様だった
マイナーリーグに降格されれば大きく失望した。
私のキャリアでは、そのようなことが繰り返されたためだ。 阪神での2軍行きは初日だけがっかりしたけど、その翌日からは1軍に上がるため努力した。 いつかは機会が来ると思った。 心を引き締めていつ訪れるか分からないその日のために準備するのが、賢明な方法だった。

記者 1軍昇格後の初試合でスリーランを打ってヒーローに選ばれた。 本当にドラマチックなストーリーだ。

サンズ 横浜戦だったが、4打席目まで三振2個と振るわなかった。 第5打席で逆転決勝スリーランを打ったわけだ。
さらに、相手の抑え投手は昨シーズン最高のクローザーだった山崎康晃。彼を相手に左中間フェンスを越える痛快な逆転ホームランを打った事が感激だった。
春季キャンプで2軍に落ちた私が昇格後のの初試合で長打力を披露しながら価値を見せてくれたのは大きな意味があった。 その試合は今シーズン成績に重要なターニングポイントに作用した。"


記者 7月広島戦でバックスクリーンの本塁打で賞金100万円を受けたのが話題を集めた。

サンズ バックスクリーンホームランゾーンはスポンサー会社が企画したイベントだ。
当時チームの同僚選手たちに冗談のように「私は打席に立つ時、イベントホームランゾーンを狙う」と話した。
本塁打を打って賞金をもらったらどれ程素敵なことか。 とうとう大きな賞金を受けることになり、その金で選手全体にプレゼントした。
もちろんボーア、マルテにもプレゼントを与えた。 ホームラン一つでチーム全体が楽しかった時間だった。

記者 19本塁打のうち最も痛快なホームランを挙げるとしたら?

サンズ どうしても1軍昇格後の初試合で打った逆転決勝本塁打が一番記憶に残るようだ。
1軍でプレーしたいという多くの努力を重ね、1軍の舞台でジェリー・サンズがどんな選手かを見せ、見事にシーズンを始めることができたからだ。"

記者 今シーズンの本塁打後のパフォーマンスがとても独特なんだね

サンズ コロナウイルスによってハイファイブをしないようになった。 韓国ではダッグアウトの中に入って選手たちと向き合い、ハイファイブをしたが、日本ではダッグアウトの外でお祝いを交わす。 40人程度なる選手たちといちいちハイファイブをするのが難しいエア・ハイファイブを開始した。 まるで感電されたように両手を振りながら波に乗るようなセレモニーだ。 誰よりも選手たちが面白がったよ。 以後、そのセレモニーが'ハッピーハンズ'と呼ばれるようになった。"

記者 球団で'ハッピーハンズ'をイラストで製作して商品化したよね

サンズ ハッピーハンズの記念タオル、人形、キーホルダーなどで制作して販売し、かなりよく売れたと聞いている。 ファンたちが喜んでくださって本当に感謝した。 私も球団直営店を訪れ、家族に渡す分のハッピーハンズキーホルダー、タオルなどを購入してアメリカに土産として持ち帰った。

記者 9月にはサンチェス(巨人)との対決で3打数1安打2打点を記録した。 KBOリーグで対決した投手と日本でまた会った感想がどうだったのか。

サンズ 嬉しかった。 サンチェスとは韓国だけでなくアメリカでも対戦したことがあった。 同じ選手とマイナーリーグ、韓国、日本での縁を続けているというのが不思議なだけだ。 ドミニカ共和国出身であるが英語をよく理解している。 それでよく会話をした。



記者 10月の巨人戦で8回表に審判のボール判定に抗議して退場処分を受けた。 おかげでNPB初の退場記録を立てた。
サンズ 私も退場させられるのは嫌だよね。
東洋の文化は年上の人に礼儀を整えることを重要視していると知っているが、シーズンでずっと積もっていたのがその日起こってしまった。
東京ドームで投手が菅野だった。 ずっと私たちに不利なボール判定が出ている状況で最後の打席の時に感情が爆発したのだ。
ところが、それ以降は選手たちが一丸となって良い成績を上げることができた。 普段から審判に感情を露にすることが好きではない。 しかし、時にはする必要もあることをその時に知った。

記者 シーズン後半期に入ってからスランプがあったが事情があったのか。

サンズ よく分からない。 理由を知っていたのなら早く直そうと努力したよ。
投手が打者を分析し、毎試合ごとに相対する方法を変えるとしているがよく分からない。 新しいリーグに適応しながら、体力的な負担を感じた部分も含まれるものだ。 何よりも来年にも私のキャリアがつながらなければならないと思ったし、そうするためにはシーズンをよく仕上げなければならないという負担が大きかった。

記者 KBOリーグで2シーズンを送って日本に向かった。 両リーグの最も大きな違いを挙げるとしたら?

サンズ デプスの差だと思う。 デプスは、日本が少し良い。韓国が打撃では優勢、投手は日本がリードしているようだ
韓国は5人ローテーションに対して日本は6人ローテーションで8人の外国人選手が活躍する。
韓国では、ブルペンに外国人投手がいないが日本は少なくとも1人以上のブルペン外国人投手が存在する。 おかげで日本の投手は体力も備蓄することができる。 そんな細かい違いが日韓の差かな。

記者 日本の投手のメジャーリーグ進出が韓国より活発的に行われている背景が何だと思う?

サンズ 最初は球速である。 日本の投手がなぜ韓国の投手たちよりもっと速い球速なのかはよくわからない。 MLBでプレーしている日本の投手たちを見ると、ダルビッシュ、田中、大谷がいる。
大谷とダルビッシュは、普通に96~100マイルを投げる。 田中は速球を投げたわけではないけど良い変化球を持っている。 韓国先発投手を見ると、95マイル以上投げる投手を見ない。 金廣鉉と梁弦種は、スライダーとカーブを、日本の投手はスプリッターを主に使用して、柳賢振はツーシームとチェンジアップが低く制球されて入るので、剛速球でなくても打者をよく抑えている。

記者 今シーズンを終えて再契約を結んだと聞いた。

サンズ シーズンが終える直前に、球団から再び契約したいと言われ、シーズン終了後に楽に交渉を進めた末にうまく再契約した。
来年もユニフォームを着て再びプレーできるというのが本当に幸せだ。 今シーズンはずっとこの瞬間を待ち望みながらプレーをした。 それが実現したという点で自らをほめてやりたい。
来年は阪神が優勝できるように頑張りたい。

記者 日本シリーズの優勝チームは?

サンズ ソフトバンクホークス!

記者 それなら韓国シリーズ優勝チームは?

サンズ NCダイノス! エリック・ハッカーとスクラッグスがESPNの中継に出て韓国シリーズの全試合を見ることができた。

記者 ジェリー・サンズは、ロハスが阪神と契約を結ぶ前にロハスのアドバイスを務めた。
彼が阪神に入団する前、何人かの人らに助言を求めたように、ロハスもそのような状況を迎えたし、サンズとしてはロハスに経験を盛り込んだ内容を伝えざるを得なかった。 サンズとインタビューする時までもラウル・アルカンタラと阪神の契約が進行中であるためサンズはロハス入団だけが知っている状況だった。
ついにラウルアルカンタラも阪神と契約に達し、来シーズン阪神はKBOリーグ出身の外国人選手3人が一緒にプレーすることになった。


翻訳した記事↓

https://n.news.naver.com/sports/wbaseball/article/380/0000001468

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