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何をしても上手く行かない日


この世には『何をしても上手く行かない日』というのが確実に存在します。
いつも通りのことをしてるはずなのに、なぜか全ての行動にアクシデントが付きまとう。

良い1日にしようと、取り返そうとすればするほど、必ず裏目に出ます。
そして、苛立ち、焦り、虚しく、悲しく、私はなんでこんなことも出来ないんだと自己肯定感がぐっと下がります。

寝坊は出来ないからと、昨日は早めに就寝したはずなのに、何故かアラームが鳴らず(聞こえず?)寝坊をしてしまい、急いで必要なものをリュックに詰め込み、大きくて入らないクリアファイルを右手に持ち外に出る、駅に向かう途中でリュックが軽いのに気づき、パソコンを取りに急いで家に戻る。普段ならテーブルの上にあるはずのパソコンがない。あんなに大きなものどうして消えてしまうのか、家中のものをひっくり返し、ついに見つける。急いでリュックに詰め込み、家を出る。
もう電車では間に合わないのでタクシーで向かうことにしよう。これならまだギリギリ間に合う。しかし、タクシーを探すも全く来ない。普段この道でたくさんタクシーを見たことがあるのに、今日に限って全然来ない。今から乗ってももう間に合わないかもれしれない。そう思った時「空車」と書かれたタクシーがやってきた。大きく手を挙げる。運転手さんに行き先を伝える。どうにか間に合った。ふぅと一息。今日始めて落ち着いた気がする。現場に着いてからスムーズに説明できるように、資料を見ておこう。ん、資料が見当たらない。あ、家に戻った時にパソコンは入れたが、クリアファイルは置いてきてしまったようだ。もう家に戻ることはできない。パソコンで映すしかないか。せっかく昨日準備したのにと自己嫌悪。窓の外を見ると、さっきから景色が変わっていない。前を見ると車が止まっている。キョロキョロとしていると、運転手さんが、どうやら事故があったみたいで動きませんね。。。と一言。やっと着いたかと思えば、住所が少し違う。ビルの名前は同じだが、第一と第二で少し場所が違うらしい。うーん。ビル名ではなく住所を伝えればよかった。そして急いで現場に向かうが、、、
とまぁこれぐらいにしておきますが、こんな感じで1日のほとんどが上手く行かず、翻弄されて気づけば夜になっているということがあります。

私は、あ、今日は上手く行かない日なのかも、と感じた時点で、今日が無事に終われば最高の日ということにしようと、1日のハードルをぐんと下げます。基本的には何かアクシデントが起こる。それに逆らっても備えても何をしても裏目に出る。だったら今日1日ぐらいは、振り回される覚悟で生きようと腹を括る。ご飯が食べられて、事故に巻き込まれず、家に帰れて、無事に寝られれば最高の1日だ。それ以上は望むまい。と。

そんな気持ちで『何をしても上手く行かない日』を過ごすと無駄にドタバタせず、自己肯定感が下がったりもしません。今日という日に期待をしない。充実した1日にしようなんて考えずに過ごす。すると、意外にもゆったりと1日が過ぎていきます。上手く行かないことがあると、心の中で「だよね〜!」とつぶやきます。「うわ〜そうきたか〜!」と鼻で笑います。そんな風に過ごしていると、あれ電車が時間通りに来てるじゃんとか、充電器ちゃんとバックに入ってるじゃん。と普段通りのことがいつもより嬉しく感じます。

そして無事に家に着けたらゴール。早く今日を終わらせるために、急いでご飯を食べて、お風呂に入り、すぐにベッドに入ります。『何をしても上手く行かない日』というのは、私の経験上2日連続でやってくることはないので、明日になってしまえばこっちのものです。希望を胸に早めに寝ます。おやすみなさい。

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