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HSPさんあるある、「進みたいのに動けない・・・」から脱却する方法

こんにちは、HSPのサステナワークプログラム「そういう個と。」の深山です。

このところの記事では、HSPの強みや資質と向き合う角度について、お話をしてきました。
一見ネガティブに思える性質も、表裏一体で見れば、実はポジティブな性質とも捉えられる。そんな風に見方を変えてみることもお伝えしてみました。


それなら、強みや資質を使って、あとは世の中を渡っていけばいいね!となればいいのですが、

「考え過ぎて一歩が出ない」
「どうしても足が止まる、手が止まる」

というお話をよくお聞きします。

「やりたい気持ちはあるのに、止まってしまう」
「なぜだか不安に襲われてしまって、進みたい気持ちはあるのに、動けない・・・」

どうでしょうか?

私自身も、たびたびそんな想いを抱きながら、少し立ち止まってみてはまた進むを繰り返してきました。(そして、これからも時にあるでしょう。笑)


真面目なHSPさんは、動けなくなる自分を責めてしまうことがあるかもしれないけれど、自分責めは一旦ストップ。
どうして動けなくなってしまうのか、その理由とそれにどう取り組むかを考え、できることから一歩ずつ取り組んでみたいですね。

今日はその一つの視点となればと願いを込めて、お届けします。



◆「リスクによく気が付く」敏感種ゆえ


HSPさんは扁桃体の働きが強いという特性から、危険察知をするのが上手、リスクにすぐに気が付くという一面があります。

敏感種というのは100種類以上の動物にも確認されていて、種がどど〜っと危険に向かいそうになる時に、「ちょっと待って!そっちに行って大丈夫!?」というのが役目、そのことによって種の存続を保っているのだと生物学者の方たちは考えているそうです。(アーロン博士著『敏感すぎる私の活かし方』より)

これを読んでくださっているHSPさんはどうでしょうか?

会社の中で、こうしたHSPの才能をうまく活かせることもあります。中にはよくぞ!そんな細かいチェックまでしてくれた!と重宝がられている方もいらっしゃいますよね。
 
しかし、多くの場合、「考えすぎ」「心配しすぎ」と言われてしまうことが多いのも事実。

「もっと気楽に考えてやってみれば?」という言葉に傷ついた経験を持つ方も、多いのではないでしょうか。

だって、気がついてしまうことをなしにすることなんて、私たちHSPはできないですものね・・・。


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◆「考え過ぎる」力の活かし方


「考え過ぎる」

この傾向は、HSPの強み3タイプ分けの視点から考えると、「洞察系」とされる方たちによく見られるパターンです。

*HSPの強み3タイプの考え方は、「そういう個と。」を運営する株式会社サステナミー・代表の皆川公美子が、5,000名以上のHSPさんとの対話を元に創出したものです。出版予定となっておりますので、どうぞご期待ください!


「考え過ぎる」という在り方に、私たちはまずブラボー!!と伝えたい。
その資質を否定することはありません。

その上で、内面世界、内側で考えていることが多い方は、それを自分を動かす動力=エンジンとして利用していきませんか?

未来について考えることが多い方は、未来から現在にむけてどう段取りするのか、をステップにわけて考えるといいですよね。その考えは人の役にも立ちます。

また、学ぶことが大好きなHSPさんはとても多いですが、学ぶってことを絡めて、仕事も学び、遊びも学びというように、学び方面の居心地をつくれるといいですよね。

そして、分析が得意な方もいます。そういう方は、事例の収集も得意だったりするので、理論的に考えたその分析を中途半端に伝えず、興味を持ってくれる人にタイミングよく全貌を知ってもらう努力をしましょう。相手はきっと「え?そんなに細かく色んなことを考えているの?」と、あなたの思考量自体に驚くはずです。



◆「心配し過ぎ」「考え過ぎ」と言われたら


一方で、「心配し過ぎ」「考え過ぎ」と言われた時は、相手が咀嚼できるタイミングや相手の感情に合っていなかった時と捉えてみませんか。

例えば、本当は「いいね!」って盛り上げてもらいたかったのに、「こうするともっとよくなる」なんて言われたらがっかりするんだよ〜という場面・・・イメージできますよね。
 
相手の思惑やニーズに合わせて、伝える内容を小出しにすることも考えていくとよいです。(そこに洞察する力を使えたらいいですよね!)


また逆で、「今は忙しいかな」「このタイミングはどうだろう」と余計に考えすぎてしまうことがありますが、相手はちっとも気にかけていない、なんてことがあります。(私も色々考え過ぎた挙句、結局無駄な心配だった〜と脱力するようなことがよくありました、笑)

思い巡らせてしまう気持ちはとても共感できますが、そうした気にかけていない相手がいるという事実を受け入れて、「このことについて、ここまで説明してもいい?」としれっと切り出せるしたたかさを、少しずつ身につけていきたいですね。


自分が思っていたよりも相手は気にしていなかった、ということを知る経験を重ねていけると、伝えてみようかなという気持ちにもなっていけるように思います。

小さな一歩を重ねていきたいですね。


相手と居場所を選び、タイミングを選ぶ。

できることから始めてみませんか。


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◆トラウマや愛着の傷と向き合う


最後にもうひとつ別の視点から、「動けない・・・」という状態を考えてみます。

HSPはその経験の大小はあれど、成長する中で、人から言われる言葉に傷ついたり、あまりに人と違うので疎外感や孤独感を持つ、ということがよくあります。

例えば、「誰に何を言っても通じないような気がしていた」「自分だけが浮いているような気がしていた」という経験を重ねてきたHSPさんは、「こんなこと言ったってどうせ理解されない」というビリーフを強く持っていたりします。


大人ならきっと誰でもあるのではないでしょうか。

「未完了で、解放できていないネガティブな思い」

それは例えば、両親との確執や若い頃の挫折、昔友人にひどい言葉を投げつけられたなど、それを思うと身体の芯がぎゅっと凍るような感覚を覚える事柄です。
(神経学的には長期性トラウマと言ったりしますが、解放されずにエネルギーとして身体に残っているもののことをそのように呼びます。)

そうやって傷ついたことって、頭では忘れたような気でいても身体は忘れていないのですよね。
そして、そうしたことがあった時、私たちは「生きる」ということを最優先させるために、傷ついた自分に蓋をして瞬間冷凍しておく必要があった。

トラウマ神経学の現代においては、トラウマは心の傷ではなくて、身体に記録された傷であるという解釈をされています。(だから、神経学にもとづいたトラウマ解放のカウンセリングもありますね。)


話を戻して。

幼い時や若い頃に経験し今でも傷が癒えていないことを、感情とともに解放するのは実はとても大事なことです。(覚えていないことも多いです。なんとなく人の言うことが気になってしまう、なんとなく一歩が出ない、など)

HSPは疎外感を感じて育つことも多いので、ほとんどの人がトラウマや愛着の傷(親子関係がうまく形成されていないときに、親に対してだけではなく、全ての人に対してうまく絆を結ぶことができなくなる、という心理上の傷)を抱えていると考えられています。もちろん、私もそのひとり^^

そこを解放して、「自分は生きているだけでいいんだ」「私は生きているだけで愛されている存在だ」ということをしっかりと腑に落とすこと=心の安心を作っていくことが、仕事の成功や幸せな生活に直結すると私たちは考えています。


HSPとして、何か不都合を感じることがあったら、日常で実践できることに取り組みつつ、過去の自分と向き合っていくこともまた必要でしょう。

そのタイミングは人それぞれ、必要なタイミングでもたらされると思いますから、焦らずに、ゆっくりやっていきたいですね。


そして、何をやろうとしても「できる気がしない」と、あまりにもネガティブな気持ちにハマりすぎる時は、プロの力を借りるという選択肢もあります。
友人や家族でない、他人の力(ここ大事です)を。トラウマ解放はプロでないとできないということは覚えておきたいですね。


そして大事なことは、「仕事に向けての人生の前進」と「トラウマ解放」は、どちらかを済ませてからといったステレオタイプな世界ではありません。
両輪で進むイメージで、「自分を癒し解放しつつ、成果や幸せも同時に得ながら人として成長していく」
と、私たちは考えています。

そうやって、少しずつ進んでいきませんか^^


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◆ひとりで進むのは不安、という方に


両輪で進めていきたい「仕事に向けての人生の前進」「トラウマ解放」ですが、ひとりで向き合うことは時に難しいこともあります。

客観的に自分を見てくれる人や、同じ悩みを持つ仲間の存在によって、気付かされ、励まされ、進めるということも大いにあるでしょう。

私たち、HSPのサステナワークプログラム「そういう個と。」は、プログラムを運営するメンバー、講師の全員がHSPであり、同じHSPの仲間と一緒に安心・安全を感じる環境に身を置きながら、自分自身の特性、強み、体との付き合い方を学ぶ時間をご用意しています。

一歩を踏み出したいという方にとって、6ヶ月の期間をかけて自分を整えていくことは、今後自分を活かすための大きな力を育てられるはずです。

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