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思い出コレクション

コレクションかあ。

なんだろうなー。

そうだ、私にもあるじゃん、あるじゃん、あるじゃんか。

というわけで今回は、こちら↓

#私のコレクション

です。


思い出が集まっている?


結論から言うと、「思い出作り」的なことの多くは、私の中で残っておりません。催眠療法的に潜れば、たどりつくかもしれませんが。

私が「あのとき、そのとき、このとき」と大切にしていることの多くは、意外と? 日常のなにげないことのなかにあります。そんな感じです。

別の言い方をすると、

『こんなことが、私にとって大切なことになっていたんだなー』

みたいで、

その時その時には、まさかそれが何年も十数年も、いえ、何十年も忘れられない出来事になるだなんて思っていなかったのですよ。



なぜか思い出す


心なのか脳なのか、あるいはちゃんとした場所があるのかわかりませんが、私の中にフォルダ保存されているものがあります。

思い出たちです。

思い出をつめこんだフォルダが、けっこうある。あるけれど、ほとんどあけることがないです。

たぶんもう二度とあけない、そんなフォルダもいっぱいあるんじゃないかな。

で、いまもせっせとフォルダが作られています。


今回は「街角」に限定して、ご紹介していきます。


1.武蔵小山


大学に入学して最初に圧倒されたのが、東急沿線の街です。なかでも武蔵小山は圧巻でした。

毎日がお祭りかと思うような賑わいの商店街、それが延々と延々とどこまでも続いていっていてだね!

ようやく、商店街の最果てに着いたよと思ったら。

大きな交差点、それ渡るとまたまた商店街が始まります。

買い物を安く済ませられるのが、とにかくもうむちゃくちゃ財布にやさしかった。

サークルの先輩がけっこう暮らしている街だったので、それはそれはよく通いました。

お惣菜が大きくて安くて美味しくて、野菜なんてたくさん買っても「うそ。なんでこんなに安いの」だし。

農地たくさんある私の地元より、ガラスとコンクリートの街角のほうが安い野菜が多いってどういうこと!?

と、物流と市場の現実を目の当たりにしていました。

24時間いつもどこかで誰かの部屋でつきることのない、雑談アワー。

決して長くはないですよ。むしろ、ほんの一年くらいか。


結婚してからもよく出かけた街のひとつです。



2.戸越銀座


武蔵小山を通り抜けて平塚橋を渡ると戸越銀座商店街のはじまりです。

池上線が通っています。

池上線の沿線もまた、知り合いがけっこう暮らしていました。

都営地下鉄浅草線も利用できるし、ちょっと歩けば大井町線だし、なんならJR五反田駅も徒歩圏内です。

戸越銀座商店街を歩き続けると、銀六商店街ですね。

最果てには、お魚の串刺しが美味しいお店がありました。

アジかサバかイワシだったか、よく買って食べ歩きしました。

ちなみに。

そこから丘を登れば、戸越温泉。天然温泉らしい。ひなびた温泉街みたいな売店が狭い路地に並んでいて、むちゃくちゃ風情があったし。

高台からの眺めも、すごくよかった。

「へえ、あんなところを新幹線が走ってるんだー?」

って感動した。

さらに歩けば、大井町。時間を忘れる。歩いているだけで楽しかった。

歩き疲れても戸越公園で休憩できるし、四方八方どこに向かって歩いていっても、必ずどこかの駅に着くという安心感も大きいです。

街そのものも魅力あるけれど、一緒にいたひとたちとの時間が楽しすぎたんだろうなあ。



3.大崎広小路


よく食事をした場所です。特別な食事ね。給料もらってお鮨とか、ハワイのハンバーガー、自家焙煎のコーヒーなどなど。ボリュームたっぷりの定食もあったし、おしゃれなケーキ屋さんの二階のカフェは最高のアミューズメントでした。おいしかったー、たのしかったー、おもしろかったなあ!

ほとんど五反田界隈と言っていいんですけど、とくに東急池上線・大崎広小路駅の周辺は…うん。ちょっとミステリアスゾーンな雰囲気も含めて、いつもワクワクしてました。

安くて美味しいっていうのもあったけど、私たちが近寄りがたいエリアもあったので、そういう意味での距離感が新鮮な緊張感を持ち続けられた理由かもしれません。

目黒川になるのかな。

川沿いの舗道から川を覗くとさ、すっごい数のドブネズミがダイブしまくっているんだよ。まるで、うさぎみたいに。うさぎが崖をピョンピョン跳ねるみたいに。

排水口から川へ、跳んだり跳ねたり、よじ登ったり。

たくましい生命力があふれる街角でした。



まとめ


つまり東京都品川区のエリアですね、私の思い出コレクション。

ちなみに、「生まれ故郷」「学校の街」「働いていた街」は特別過ぎるので今回は除外しました。

わたしが、わたしたちが楽しく過ごしたお店の多くは、もうありません。

おそらく街の雰囲気も、相当ちがうと思います。それゆえに、思い出のなかではいまもなお強烈な輝きを放ちつづけているのです。


そんな街を舞台にした小説が、こちら…
って紹介したかったけど、まだ書いてなかったよ。



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