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あとがき風雑記No.2/百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。

※本記事は百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。のあとがき風雑記です。
※「幕間Ⅹ」までのネタバレが存分に含まれておりますので、あらかじめご了承ください。


二章完結

 というわけで、百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。二章なのでした。

 前回の雑記で書いているとおり、この「章」という切り方は割とライトノベルの1巻2巻というイメージで考えてつくっているものなので、要するに2巻の終わりって感じです。1クールアニメで言うならばちょうど折り返しか、終盤に差し掛かったか。その辺。

 ちょっと振り返ると、一章に関しては割と自分の中でも迷いながら進んだ、というところがありました。

 作品の目指す地点も割と二転三転していますし、序盤にあった軽めのラブコメみたいなタッチは後半に進んでいくにつれてなくなっていったりと、そのあたりの「統一感」は割となかったかなぁと思うのです。
 それは一章ということもあって「どこまでだったらついてきてくれるかな?」という不安感もあっての執筆だったという部分が大きくて、言ってしまえば割と「反応を気にしながら」書いた側面もあったのが一章です。

 受け狙いという言い方はあれですが「風呂回」は割と「入れとかないとダレるかなぁ」と思って入れたものだったりします。
 本当は短編とかでがっつり踏み込んで、エロも挟んだお風呂回が書きたかったりします。それをやると話のテンポに影響が出るのでやりませんが。

 話を戻します。

 二章は割と「好きにやった話」です。

 正直「響かない人もいる前提」で話を書きました。後でまた少し触れることになるとは思いますが、華ちゃんの性別をばらすという展開「こんなに早く出すつもりはなかった」というのが正直なところです。
 こんなに早くという表現で分かって貰えると思いますが、一章を書いている段階からいつかはやるつもりだったプロセスでもあります。
 百合作品のような雰囲気が強いですし、実際その色も入ってはいるのですが、本作の根っこは実に純粋なラブコメなんだと思います。

九条虎子という人間

 白状してしまうと、二章を書き始めた段階ではこんなにデート部分が長くなると思ってませんでした。
 これには理由があって、どうしても「89.夕暮れの遭遇。」をやりたいという気持ちがあったんです。そうなると、二人の決定的なシーンを目撃してもらわないといけない。そうなるにはやっぱりキスシーンでしょうと、ここまでは良かったんです。

 だけどまぁ、虎子が踏み込まないこと踏み込まないこと。
 踏み込んでくれるまで華ちゃんが色々とあの手この手を使い、最終的には本来登場予定になかった八代弥生というキャラクターの力も借りて、やっと意識してくれたという感じです。
 自分で作っといてなんですけど、彼女を攻略するのは相当難しそうです。ガードが固すぎる。

 彼女の今後については一応、一章使って話を書こうと思っています。
 どこで差し込むのかはまだ不明。結構先の話にはなっちゃうと思います。今回まいた種が芽吹くまで今しばらくお待ちください。

牛島美咲というヒロイン

 後半、彼女への踏み込み方も苦労しました。

 華ちゃんが基本的に眺める側をとりたいという思考の持ち主なんですけど、あそこまで行ってしまうともう、ある程度口説くしかないっていう状況で。

 でも両想いになってしまうとそれはそれでよくないしっていう感じで、華ちゃんには大分苦戦をしてもらいました。
 まあ彼女(彼)も観測者側にいるほうがいいと思っているので、それでいいのかなぁと思います。

先々への伏線

 今回、一章と一つ違うことがあります。

 それはかなり先への伏線も張ったことです。

 一章を終わって、追いかけてくれる人がいるならば、もっと広いスパンで、じっくりと話を作ってもいいだろうと思って今回「回収しきらなかった伏線」をあえて残しました。
 例えば彼方や若葉との関係性について語るのはきっと早くて四章でしょう。だけど、今回そのきっかけとなるイベントを挟んでみました。

 その他にもちょいちょい「回収されていない小さい伏線」がありますが、全て遠くへのものだと思ってください。
 我孫子九に関してなんかも、正直いつになるかは分かりませんが、書きます。お待ちください。

今後の展開

 前回と違ってすぐに公開されるので、ちょっと今後の展開についても。

 既に上記で述べた通り、本作は割と「純粋なラブコメ」としての要素根幹に持っています。

 そして、その要素がはっきりとして「作品の最終着地点」が見えるのが三章となる予定です。
 まだ細かいことは考えていない(というかこれを書いている時点ではほとんど書いていない)のですが、メインヒロインは夢野陽子です。
 割と存在感が薄くなっていた彼女ですが、彼女の回が来ます。そして、それが何を意味するのかは、恐らく言わなくても分かることかな、と。

 一章でもちらちらと触れている通り、華ちゃん……この場合小太郎は、人間関係でミスを犯しています。
 そして、それが本作の根幹にかかわってくるのですが……それに関してはまた、作品の方でという感じで、今は深く語らないでおきます。

 ご存じの方も多いと思いますが、本作は今「カクヨムコン7」に参加しております。これを書いている段階ではまだ、その結果は分かりません。公開する段階でもそうだと思います。

 正直、どういう結果になるかは分かりません。

 だけど、このレベルの尺まで書いていて飽きない作品は本当に珍しいです。

 正直「ここをこうした方が良かったかも」という後悔が無いわけでもないです。
 けれど、全体では自信を持って勧められる作品となっていると思いますので、どうか応援よろしくお願いいたします。なんでも応援のハートも換算するらしいので、是非よろしくお願いいたします。

 それでは、また三章を書き終わったときに。良い報告とともに振り返えることを祈りつつ。


                                蒼風


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