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【遊戯王】新規入りワイトデッキのあれこれ【ワイト】

 こんばんは。
 今日は新弾ブレイジング・ボルテックスでワイトの新規が追加されたということで、そのデッキレシピについて考えていこうかなというお話。
 実は【ワイト】なんですが、過去に1回作ったことがあって、割と構築自体は考えたことがあるんですよね。
 ただ、その時とは大分環境もルールもカードプールも違うということで、改めてデッキレシピを考えていきたいなという感じです。

ワイトデッキに重要なこと

1.各種ワイトを墓地に送る

 まず何といっても重要なのはここ。【ワイト】最大の強みは墓地にワイトモンスターをため込むことによって《ワイトキング》が莫大な攻撃力を得ることにあります。

ワイトキング

《ワイトキング》
効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 ?/守 0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する
「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体を
ゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。

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 現在墓地に送ることが出来る《ワイト》または《ワイトキング》と名の付くモンスターは7種類。自身が場に出ていることを考えると最高攻撃力は実に20,000にもなるんですよね。とんでもない火力。
 ただ、当然ながらその最大火力を出す必要は基本的にはありません。だって相手のライフポイントは、回復でもしない限り基本的に8001以上にはならないハズなので。
 と、いうわけで、基本的にはそこまで種類を詰め込まずに、安定して高攻撃力を維持出来るようにするのが理想でしょう。もちろんワンショットキルをするために8000にすることを狙ってもいいですが、それ以前に《ワイトキング》を展開して殴らなければならない場面もあるでしょう。
 そんな訳で、まずは《ワイトキング》がその辺のモンスターに負けない攻撃力になる方法を考えていきます。
 その手段としてまず考えられるのが、ブレイジング・ボルテックスで新登場した《ワイトベイキング》を墓地に送るという方法。このカード、実に迅速な墓地肥やしを可能にするんですよね。

ワイトベイキング

《ワイトベイキング》
効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
(2):自分フィールドのレベル3以下のアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに手札のこのカードを捨てる事ができる。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから以下のモンスターを合計2体手札に加える(同名カードは1枚まで)。
その後、手札を1枚選んで捨てる。
●「ワイト」
●「ワイトベイキング」以外の「ワイト」のカード名が記されたモンスター

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 これの(3)の効果を利用します。手順は以下の通り。

1.何らかの方法で《ワイトベイキング》を墓地に送る
2.《ワイトベイキング》の効果で《ワイトキング》《ワイトプリン ス》を手札に加え、《ワイトプリンス》を墓地に捨てる
3.《ワイトプリンス》の効果で《ワイト》《ワイト夫人》を墓地に送る

 この一連の流れで、手札に《ワイトキング》を加え、墓地に4枚のワイトモンスターを送ることが出来るんです。どちらも今までの【ワイト】からしたら大きな変化ではあるんですけど、個人的には前者が大きいんじゃないかなぁと思ってます。【ワイト】って、ワイトモンスターを墓地に送る手段は豊富なんですけど、切り札の《ワイトキング》を場に出す手段が若干少なかったんですよね。
 もちろん、守備力は0なので、各種サーチャーには対応してるんですけど、それらで展開していると、今度は墓地を肥やす方がおろそかになってしまうというのが難しいところだったんですよね。それが解決されるのはかなり大きいのかな、と。
 ちなみに、墓地を肥やすだけならば《ワイトプリンセス》の効果を使って前述の《ワイトプリンス》を墓地に送るという手段も存在しています。こちらをどれくらい採用するかは構築と、デッキの空きスペース次第でしょうか。

ワイトプリンセス

《ワイトプリンセス》
効果モンスター
星3/光属性/アンデット族/攻1600/守 0
(1):このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ワイトプリンス」1体を墓地へ送る。
(3):自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、
そのレベルまたはランク×300ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

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ワイトプリンス

《ワイトプリンス》
効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 0/守 0
(1):このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
「ワイト」「ワイト夫人」1体ずつを手札・デッキから墓地へ送る。
(3):自分の墓地から、「ワイト」2体とこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ワイトキング」1体を特殊召喚する。

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2.《ワイトキング》をフィールドに出す

 次に重要になるのがこれ。【ワイト】にとって切り札にして、デッキの存在意義であるのが《ワイトキング》。これを上手いこと場に出していく必要があるわけですが、取り合えずいくつかのルートが考えられます。

 a.手札にサーチして通常召喚する

 まず考えられるプランがこれ。一番簡単なのは上述の《ワイトベイキング》を使う方法で、これをいかに迅速に墓地に送れるか、が至上命題となってくるでしょう。墓地に送る方法は色々あります。《おろかな埋葬》で直接墓地に送る。《ユニゾンビ》《牛頭鬼》といったモンスターで墓地に送る。《手札抹殺》で手札から墓地に送る。《隣の芝刈り》でデッキから直接墓地に送る。基本的には複数を採用することになるのですが、召喚権利を使わずに、手軽に使える《おろかな埋葬》とチューナーでもある《ユニゾンビ》が優先でしょうか。

おろかな埋葬

《おろかな埋葬》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

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ユニゾンビ

《ユニゾンビ》
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻1300/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
手札を1枚捨て、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
(2):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
この効果の発動後、ターン終了時までアンデット族以外の自分のモンスターは攻撃できない。

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 b.デッキから直接特殊召喚する

 アンデット族は基本的に墓地からの特殊召喚に長けた種族ですが、意外とデッキからのリクルートは充実していません。昔から存在する《ピラミッド・タートル》くらいのもの。後は制限カードの《ワン・フォー・ワン》。手札コストは存在するものの、こちらも《おろかな埋葬》と同じく、手軽に使える魔法カードなので、ほぼ必須。

ワン・フォー・ワン

《ワン・フォー・ワン》
通常魔法(制限カード)
(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

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 c.墓地から蘇生する

 こちらは主に《ワイトキング》が墓地に行ってしまった時用。一応《ワイトキング》自身にも蘇生効果はあるほか、前述の《ワイトプリンス》にも蘇生効果はあるのですが、前者は効果による除去が対象の範囲外になっており、後者は蘇生される《ワイトキング》も含めて、実に4枚ものワイトもんスターを墓地から取り除いてしまうのが考え物。十分に墓地が肥えた後半ならこの効果もありですが、乱発出来るものではないので、それ以外の方法を考えることになります。
 ただ、蘇生なので、当然ながら墓地に《ワイトキング》が存在していなければならず、序盤に手札に抱えてしまうと腐ってしまう恐れがあります。アンデット族には使いやすい蘇生効果を持ったカードが3種類存在するのですが、どれも一長一短という感じ。ただ、墓地に送っておけば使えるので、《馬頭鬼》が一番取り回しがいいでしょうか。いざとなればリンク召喚あたりの素材にする、という使い方も出来ますしね。

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《馬頭鬼》
効果モンスター
星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800
(1):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。
そのアンデット族モンスターを特殊召喚する。

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3.《ワイトキング》の攻撃が通るようにする

 次に重要なのがこれ。
 《ワイトキング》の攻撃力は低くても3000は超えていることが多く、こと効果破壊耐性に関してはほぼ無視できると言っていいでしょう。 
 ただ、いかに高攻撃力となったとしても《ワイトキング》が一体しかいなければ、裏守備モンスターで防がれて終わり……という可能性が高い。これが【ワイト】のもう一つの問題点。《メテオ・ストライク》のような装備魔法カードを用いて対処する、という手段もありますが、単体で引いてしまった時に事故の要因になってしまうカードは出来る限り積みたくない。
 と、言うことで、今回は《ワイトキング》以外のモンスターを展開することでカバーしていきたいと思います。その中でも重要なのが《ブラック・ローズ・ドラゴン》

ブラック・ローズ・ドラゴン

《ブラック・ローズ・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
フィールドのカードを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、自分の墓地から植物族モンスター1体を除外し、
相手フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の守備表示モンスターを表側攻撃表示にし、その攻撃力はターン終了時まで0になる。

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 この(1)の効果を使った後、《ワイトキング》を展開出来れば、ほぼ確実大ダメージを加えることが出来る、という算段。もちろんこれ以外でも汎用のエクストラモンスターを展開して、相手の場を綺麗にしていく、というのも重要。《ワイトキング》の隣に一体でもアタッカーを並べられれば、裏守備で耐えるという戦法は使えなくなりますからね。
 簡単なシンクロの方法としては、《ユニゾンビ》《簡易融合》で展開したモンスターを使ってシンクロ召喚するか、《緊急テレポート》で展開したサイキック族モンスターとレベル4のアンデット族モンスターでシンクロ召喚するかといったところでしょうか。

簡易融合

《簡易融合》
通常魔法(制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

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緊急テレポート

《緊急テレポート》
速攻魔法(準制限カード)
(1):手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。

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デッキを組んでみた

 というわけで実際に組んでみたデッキがこれ。

 60枚デッキにして《隣の芝刈り》を投入するという形。
 それ以外にも《緊急テレポート》などを用いて、シンクロ召喚につなげる軸を色々投入してみたという感じです。

 ただ、このデッキ。回るには回るのですが、結局のところそこそこの攻撃力のワイトキングを立てたところで普通に除去された挙句返されてしまうという弱点が露呈。だからこそのワンショットキルデッキにするんでしょうけど、自分はどうしてもその手のデッキが苦手。

 と、いうわけでもう一つの案。得意のデッキ。【シャドール】と混ぜてみました。

 こいついつもシャドールと混ぜ物してんな。

 実際、相性はいいです。《ワイトベイキング》を落としてしまえば、即座に高攻撃力で《ワイトキング》が蘇生出来る状況が整えられるので、《影依融合》で、デッキから墓地に送ってしまえる【シャドール】に組み合わせるのは理に適っているとも言えます。問題はこれはワイトである必要があるのか?という疑問が残ることですが。

シャドール・フュージョン

《影依融合》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、
自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。

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実際に回してみた

 そんなわけで作ってみたデッキですが、実際に回してみた動画がこちらになります。まずは芝刈りワイトから。

 まあぶっちゃけ芝刈ってないんですけどね。

 デッキ自体はうまく回っているようには見えますが、実のところ、同じくらい切り替えされちゃってるデュエルがあるので、安定性というところではもう一つブラッシュアップが必要かなぁと思ってます。いっそのこと《左腕の代償》も入れるべきだろうか。

左腕の代償

《左腕の代償》
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は魔法・罠カードをセットできない。
(1):このカード以外の自分の手札が2枚以上の場合、
その手札を全て除外して発動できる。
デッキから魔法カード1枚を手札に加える。

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 そして、もう一つのデッキレシピ案である【ワイトシャドール】の動画がこちら。

 こちらは比較的安定して回っていたと思います。主にシャドール効果だとは思いますが。

 動画を見てもらえるとわかるのですが、《エルシャドール・ミドラーシュ》と一緒に立てられるとかなり苦しいです。高確率でどちらかは対処しきれないことにことになるので、大分主導権は握れるのではないかと思います。まあ、そもそも《エルシャドール・ミドラーシュ》自体が強いと言われるとぐうの音も出ないわけですが。

エルシャドール・ミドラーシュ

《エルシャドール・ミドラーシュ》
融合・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

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最後に

 そんな訳でワイトに新戦力《ワイトベイキング》が加わったことだし、改めてデッキ構築を考えてみようという記事でした。ぶっちゃけ、近い時期にあがると思われるアームド・ドラゴン・サンダーの記事に比べると大分ブラッシュアップが甘いのですが、その辺はご愛敬。本当は色んなデッキについて書きたいのですが、現環境を把握しながらとなるとこれが精いっぱいなのです。むう。

 次回からはパック発売時に出来るだけ多くの新テーマや、強化を受けた既存テーマについて良い記事と良いデッキレシピが作れるように精進します。はい。

※定価は4,950円です



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