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#014.【アスリート向け】ちょっとした認識の違いで練習を止めた話

noteをご覧いただきありがとうございます。S&Cコーチの本田です。
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。

私の専門競技は陸上競技の短距離走ですが、実は小学2年から中学3年までバスケットボール部所属だったのでバスケも一応それなりにはプレーできます。そんな経験もあり、現在2校バスケットボールチームのS&Cコーチをさせていただいています。今回のnoteはそんなバスケットボール部の指導中に起きたエピソードです。

ある日の練習にて、監督不在のなかシュートに向かうフィニッシュムーブメント(ディフェンスがいる想定でちょっと工夫したシュートの練習)の練習後、対人形式の実践練習をしていたときのこと。
1人の選手がフィニッシュムーブで練習したかっこいい動きを対人のなかで完璧にきめたことで周りの選手たちもそれを賞賛して大盛り上がりでした。それ自体は悪いことではないですし、練習したことを実践で使えるのは非常に重要なことです。
ただ、問題だと感じたことは最後のフィニッシュ(シュート)を決めなかったこと。しかも上手に交わしたので、どフリーのショットでした。それに対して私は一度練習を中断して選手たちに檄を入れました。

「さっきのは確かにいいムーブだったんだけど、最後のシュートは当たり前に決めなければいけなかったんじゃないのか?  どんなにいいムーブを決めても、バスケットボールはシュートを決めてなんぼ。最後にしっかり決め切ってこそクールなプレーだということを忘れないように。」

みたいなことをチーム全体に言った記憶があります。本来の目的を見失うと間違った練習を繰り返すことになる可能性があります。今回のエピソードで言えば、シュートを決める(目的)ためのフィニッシュムーブメント(手段)であるはずなのに、クールなフィニッシュムーブをするための練習になってしまっては元も子もないのです。
選手たちからすると雰囲気をぶち壊しておいて鬱陶しいコーチになったかもしれませんが、重要なことは、練習を止めてでも、何度でも、鬱陶しいと思われても伝えた方がいいと思っています。


プロフィール
- 本田 創大(SOUTA HONDA)
- 個人事業主(Physical Edu.代表)
 公式HP:https://www.sou-physicaledu.com
- S&Cコーチ/スプリントコーチ
- 長崎県島原市出身/現-京都府京都市在住

【略歴】
2020   長崎大学教育学部保健体育専攻卒業
2020   Physical Edu.開業
2020-現  Improve KYOTO 契約トレーナー
2021-現  履正社国際医療スポーツ専門学校 非常勤講師 バスケットボールコース女子 - S&Cコーチ
2021-現  京都産業大学付属高等学校 女子バスケットボール部 S&Cコー

【資格/免許等】
- 中学校, 高等学校教諭第一種免許状(保健体育)
- NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
- 認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS,*D)
- EXOS認定パフォーマンススペシャリスト(XPS)
- EXOS認定フィットネススペシャリスト(XFS)

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