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いまさらEtsy(ETSY)Q2-2020主要ポイントの整理と考察

Etsy(ETSY)は、パンデミックの恩恵を受けて上昇した銘柄のひとつ。グロース株としてSaaS系を扱う投資家が持っている銘柄でもあるけれど、厳密にはEコマース銘柄。アマゾンやウォルマートの系統と言える。

取扱商品が「ハンドメイド品」と「ビンテージもの」というのは、かなりニッチな市場に見えるが、アメリカでは小さなコミュニティ内で、これらを週末にガレージセールで売買する商習慣があって、Etsyはそれをオンライン販売で実現したプラットフォーマーになったんだな、ということをリサーチしていて感じた。

全米のサイトアクセス数総合ランキングでもEtsyとcraigslist.org(地域コミュニティの告知広告サイト) 、Ebay(オークションサイト)と、ガレージセールを連想できるサイトがトップ20以内に入っていることからも、Etsyが取り扱うハンドメイド品とビンテージものを売買する需要・市場規模は米国内で意外にも大きいように見える。さらにEtsyは売買網を200か国以上の世界展開にしたことで、地域のガレージセールで埋もれていた作家の作品を世界に発信する手段を提供し、利用者の販路拡大に大きく貢献している。

地方に住む作家たちの需要の可能性を広げ、ビジネス規模をニッチと言わせないレベルにまで押し上げている越境ECに可能性はあるのか?直近決算のポイントをまとめてみた。

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