0907
RNは明かしませんがさかた校長が着任されてからSOLを本格的に聞き始めた学生です。思いのままをつづろうと思います。
チャイムが鳴って数秒、間があってから始まったSOL。
私は当たり前のように楽しいお知らせを待っていた。
「大切なお知らせ」と前もって書かれていたあの日の授業。掲示板上では「ネガティブなお知らせではないか」というような書き込みがあった。
多分一瞬でもネガティブなお知らせかもという考えが頭をよぎった生徒は書き込んだ生徒以外に大勢いると思う。内容がわからずドキドキしていた生徒も楽しみなお知らせを願う生徒も。いろんな感情の生徒がいる中、10時を迎えた。
この日校長が書いた黒板の文字はシンプルだった。
9月30日
そのあと語られたのは「校長を退任することになった」という事実。
信じたくないことが起きた。
絶対にないだろうと思っていたことが起こった。
泣きながら校長は一生懸命生徒たちへ語り掛けてくれた。
校長の発した言葉は一つ一つ深く刺さった。ラジオから聞こえる校長の声は悔しそうで辛かった。今もあの時の校長のメッセージをかみしめて聴くことが出来ない。タイムフリーの期間が来てしまう前にきちんと聴こう。
「許せない大人がいる」という発言。事実をオブラートに包んだ中で、出来る限りのメッセージだったのかもしれない。本当は今いる生徒全員で校長が許せないと思っている人をぶっ飛ばしに行きたい。
でもそれは絶対に叶わないこと。社会人ではない、世間的に子供だと言われる10代の生徒にとって危険なことだから。大人だったらもっと何かできたのかな。
コロナ渦が始まるようなタイミングでSOLの校長というバトンを受け取って走り出してから1年5か月。
校長自身もコロナ渦で壁にぶち当たったと思う。その中でも校長としてたくさんの生徒に寄り添ってくれた。
私が本格的に聞き始めたのはこのタイミング。学校に行けないなか、”ラジオの中の学校”に通い続けた。苦しい中で今同じ状況で頑張っている仲間がいることが何より大きかった。
さかた校長の声が毎日聴けることが支えとなって乗り越えてきた自粛期間。時にギャグをやって滑っても、時に涙があふれてもラジオの前の生徒に届け続けてくれた。何かあっても全力で受け止めてくれる場所があったからこそ私はここまで来ることができた。
大雨や大雪で困っている生徒と向き合って放送してくれた日もあった。大変だなぁって共感してくれた。顔を知らない子たちばかりでどんな事情があっても笑い飛ばさず真剣に向き合ってくれた。その真剣さに救われた。あなたの思いはきっと、必死に今を生きる10代を支えたはず。
これから先もあなたとこの場所で繋がることが出来るとそう思っていたのに。また明日って言って、平日の夜が来るたびあなたの黒板を書く音がラジオを通して聴けたら良かったのに。
最高の時間を届けてくれてありがとうございました。
理由を明確に語らなかったことがより生徒の不安を大きくしている気がする。スクールオブロックはリアルな学校生活の中で苦しむ生徒を受け止めてくれる心の拠り所であるからこそ生徒の不信感を募らせてはいけないと思う。この番組が存在する意味を考えたうえで決断してほしかった。SNSとは違う拠り所があるという安心感は私にとって大きい。数字よりも10代のために、今いる生徒のためにリスナーファーストの番組作りをしてほしいと願っている。このまま大幅な改革が進めば私たちの居場所が奪われるのかなと思う。このままじゃ生徒がどんどん離れると思う。
掲示板での署名活動、廊下での意見など上の大人たちに一回見てほしい。できる手段で今生徒たちは戦っている。
伝えきれない感謝を伝えるため9月30日退任の日まで私はできる限り登校しようと思う。
在任期間の中で校長が未来を見つけることが出来たのなら嬉しいです。
さかた校長と逆電できて本当に良かった。当たった「クリアするファイル」は一生の宝物にします。
本当にありがとうございました。
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あれから私は通うことをやめました。何かあったときは掲示板で繋がれるからいいかなと思っています。