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2022年9月の満月公演

北海道にも梅雨があるようで、ここのところ静かな雨が続いている。
ここ中札内村で暮らし始めて6年目。一緒に群馬から来た両親はこの世を卒業してしまった。少し介護を経験し、酪農を4年した。ただの酪農ではなく、無殺菌生乳を詰める工場と牛の世話をする酪農部門と接客するフロント部門と3部門をした。こんなにいろんな部門をやらせるのはあまりないこと、、と私よりも先にやめた上司から聞いたことがある。人生いろいろあるさ。結局私たち夫婦は介護と酪農をしながら4年という月日をそこで過ごした。長かったような、あっという間だったような不思議な時間だった。やめることになった経緯はごく近しい人にしか明かしていない。
まあ終わったこと。。
そこから無職の二人の時間が始まった。私たちは母が亡くなってお葬式後すぐ無職になった。いわゆる天からの強制終了と自分たちは言っているのだが、私がこの強制終了を味わったのは三度か四度目である。有無を言わせない強制終了には必ずと言って天意がある。。と信じている。お骨を東京の弟たちの元へ運ぶことになっていた。そうだ♪車でゆっくり旅をしながらお骨を関東へ運びましょう。と思いつき、決行。旅の話は面白いことがたくさんすぎていつか書いてみたい。
お骨を運び、ぐるっと関東から新潟へ抜け、フェリーで帰ってきた。約1ヶ月くらいだったかな。
旅での収穫は 母の形見の大島紬でリメイクしたパンツで旅したことに始まる。いく先々で褒められ、車中泊で、パジャマがわりに着てもシワにならず、軽くて着やすく、濡れてもすぐ乾く万能パンツだということを身をもって感じる。このパンツ、大島紬で作ったら貴重な生地だしお仕事になるのではないかな、、とふと思う。母が存命だった時 はきやすくリメイクしてあげたいから、ママミシン買ってくれるかな、、とお願いして買ってもらったミシンが使われずに部屋のすみにある。。買ってもらったのはいいが、使う気になれず母のズボンは 手縫いでリメイクしていた。学生時代に家政科の授業で下糸が絡んでどうにもならなかった記憶がミシン仕事にストップをかけていた。ママが残してくれたミシンと大島紬。これでリメイクしたパンツでお仕事を作り、私は踊りを続けられている。日々ゲストのお母様やおばあさまの着物をリメイクし、喜んでいただけて、そのお金でバレエ、ベリーダンス、津軽手踊りなどをすることができている。
引きこもりミシン生活と表に出ては踊る。その両方のリズムで自分のバランスを保ち過ごしているのだ。

そして、昨年中止になった、いけばなと書をパフォーマンスに組み込んだ、和太鼓と舞の公演の中止に伴い、、さてさてどうしようか、、この燃焼しきれていないエネルギー。その時思い出したのが、5年前に勤めていたファーム主催で企画運営を任されたKIZUNAという公演だった。群馬在住だった時に知り合った鼓童名誉団員の小島千絵子さんと、千絵子さんを紹介してくれたベリーダンサーでカリフォルニア在住の安満沙和子さん、そこから繋がった和楽器奏者の木村俊介さん、西野貴人さんたち他のアーティストの皆様。また皆さんに会いたい。そして翡翠と舞を絡めて公演をしたいと。

そこからは早かった。決まるとすぐ。早く進まない場合は今回のご縁はないんだと素直に諦めるのが良い。天意であるから、と思うことに。もちろん早い人たちはスケジュールもすぐに抑えてくれる。ありがたいの何乗だろうか、、手慣れていらっしゃるのか、、、とにかく感謝。北海道に楽器まで運ぶことまでシュミレーションが始まっていた。

翡翠は 昨年の公演では木村俊介さんの楽曲のCDで踊る許可をいただいていた、和太鼓はあれど、他はCDで踊る予定だった。私は5年前から木村俊介さんの音楽のファンとなっていた。特に隣の砂と書いて りんさのごと という木村さんの楽曲は何度聞いても涙が溢れてくる。。これはどういった現象なのか。今年の9月は生演奏でバイオリンと箏まで入る壮大な音に囲まれて「隣砂のごと」を翡翠3人で舞うことになる。

また、ガラッと変わってバンドネオンの演奏で 振付も新たに翡翠3人でタンゴフュージョンも踊る。
ヴァイオリンとバンドネオンの生演奏でのダンス。現在振りを入れて練習中。練習風景はインスタに時々アップしている。hisui_jado_dance
新しい翡翠の舞を楽しみたいと思う。ちなみに、今年の5月に開催されたベリーダンスコンペティションのファンベール部門で由月と聡華はペア部門で
優勝をしており、今月7月末には関西でのコンペのファイナリストとしてまたフライトを予定している。この流れもすごいと思っていますよ。。

10日公演のシナリオは3部に分かれており、11日の楽々祭は ライブあり、島根から中札内村に伝承されている石見神楽あり(ここのストーリーはフライアーにて)フードトラックあり、アーティストブースありの わいわい楽しい祭りの第一回目の開催。アーティスト紹介など つらつらと物語を書いていこうと思います。

宗操

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