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ジョンヒョンは歌手としてあり続ける


歌…
では、僕は死ぬときまで -

080916 From. Jong Hyun

当時SHINeeの公式サイトに掲載されていたジョンヒョンのメッセージの最後には

그럼 전 여기까지(では、僕はここまで)

と添えられていて、この言葉はおそらくそれをアレンジして書かれた言葉だったはずだ(と、わたしは思っている)。
彼らしい言葉遊びの部分だったかもしれない。
この言葉のことは知っていたけど、「歌ってくれてありがとう」というファンからのメッセージに対する返信だったらしいと後から知った。

わたしにとってはジョンヒョンの外見や性格や考えよりも、彼の歌に対する信頼がとても強かった。
極論、彼がどういう生き方をしたとしても、歌い続けてくれるならずっと大好きなんだろうなと思っていた。
わたしにも彼の音楽と共に歩んできた日々があったし、これまで重ねてきた時間と経験によって、彼の音楽を強く信じていた。

そして2017年の冬、2008年のこの言葉どおり、彼は最期まで歌手であり続けた。

2017年のあの日からいろいろな想いを吐露してきたけど、あのときの想いと今の想いは実はそんなに差がない。
無理して前向きになろうとは全く思っていなかったが、何か大きな出来事があったときは事実ベースで物事を見るようにしているので、彼と自分の間にある事実を洗い出すことに注力していた。

あのとき、事実を洗い出してみて改めて思ったのは、何をどう考えても彼はわたしにたくさんの幸せを残してくれたひとだったということだった。

自分の音楽は物語なんだと言っていた彼は物語の語り部(ストーリーテラー)であることを最後の最後までやめなかったことで、わたしたちファンに音楽を残してくれていったこと。
彼の歌はわたしにとっての幸せだった。
苦しかっただろうに、最後まで幸せを残してくれて、それだけでわたしには充分な事実だった。
こんなにもたくさんの幸せをくれたひとだから、わたしは今まで以上に彼の幸せを祈りたいと思うようになった。

自分が彼に逢えなくて寂しかったり悲しかったりすることよりも、彼が苦しんでいたことの方がわたしにとっては遥かにつらい。
彼が幸せであるようにと、どこの世界にいたとしても、いつもそう思っている。
それでも恋しい気持ちは隠せないから、逢いたいという言葉を言うことぐらいは自分に対して許そうと思う。

ジョンヒョンの歌はわたしにとっての幸せだった。
それは今も変わらないし、きっとこれからも変わらないだろう。

彼はわたしにとっては今も変わらず、どんなときも幸せをくれる歌手なのだ。