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音楽で生計を立てていくために

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コードネームさえあれば伴奏がつけられる>苦手な人へアドバイス

一段楽譜でメロディーにコードネームがついたものさえあれば どんな曲でも伴奏がつけられる。 でも、コードネームを見てもできない、弾けないという人に簡単な方法をお知らせします。 簡単と言っても、自由にできるようになるには 工夫と努力は必要です。 私は音楽大学卒業時には「楽譜に書かれた音しか弾けない」という状況で 全く使い物にはなりませんでした。 オーディションを受けて赤っ恥をかいてそこからのスタートです。 ・メロディーにコードネームが書かれた楽譜があれば伴奏がつけられる ・コ

音楽の現場で実際に役に立つピアノ勉強法 

音楽の現場で実際に役に立つピアノ勉強法   ピアノの学習というと レッスンに行く。 先生が選んでくれた曲、もしくは自分で選んだ曲を弾く。 楽譜通りに弾く事がほとんどである。 もちろん、楽譜には大切なことが書いてありますのでとても親しくする必要があります。 ピアノの奏法はレッスンや練習によって培われていきますので、 こつこつとピアノに向かって練習を重ねていきます。 自分ではちゃんと弾けていると思うところも先生にきいてもらうと 音の違い、リズムの違い、指使いが適切ではなか

年齢を重ねても速い曲は速く歌う・演奏するように心がけて老化予防!【原曲のスピードを目指して】

過去に演奏を頼まれた時の話。 バンドでの「歌の伴奏」で私はキーボード担当の仕事。 軽快な歌謡曲の伴奏が続き、 最後に会場の皆さんと「懐かしい歌」を歌うことに。 その曲だけ「お年寄りが多いのでゆっくり歌います」ということで 原曲のイキイキとした速さとはかけ離れたなんともとろけるような遅いテンポで演奏するようにオーダーが。 自分がもしもその客席側にいたら「こんなのおかしいよ」と言えますが 仕事なのでオーダーに応えるしかない。 弾きながら「だんだん速くしてやろう。歌っているうちに

「今日が最後になっても後悔しないように」

ずっとフリーランスで音楽の仕事をしています。 私たちの世代、特に音大を出た人の多くは 1、学校に勤める 2、音楽教室に入る 3、家でピアノを教える 4、演奏活動をする そして 5、全く違う道を選択 という道を進むのが当時は一般的だったように思います。 今は一般企業にお勤めされる方も多いと聞きますが 私たちの世代の女性は 1、2、3、4、の中から選択して そのうちに結婚するというパターンが多かったと思います。 わたしには「教員免許は取得したが 勤め先が見つからなかった」経

【フリーランスの働き方】ギャラの話は最初にしよう

仕事について、お金のことは言いにくい。 言うとお金に汚いと言われる。 そんなことをずっと思っていました。 私はずっと長い間フリーで音楽(クラシック)の仕事をしていました。 現在はジャンルが少し変わって来ています。 以前は(現在はあります)契約書も何もない仕事がほとんどで 終わってから「少ないですが」と渡されたり振り込まれた金額に 驚きと失望と後悔を感じたことが何度も何度もありました。 私が若かった頃。 当時は契約書もなく口約束。 時間のこともはっきりしない。 でも、「この

お別れの時をお好きだった曲で【ご葬儀でご依頼があったピアノ演奏】1

その方は合唱団のリーダーでした。 私が卒業して、岡山へ戻ってきた時に 「合唱団の伴奏をしてね。待ってたよ」 と帰りを喜んでくださった女性でした。  学生生活を都会で満喫して「ああ、帰るのはいやだなあ」 と思いながらも親との約束「4年で帰ってくること」 を守りしぶしぶ帰ってきたのです。 仕事も決めておらず東京で使っていた グランドピアノと身の回りのものを一緒に引越しのトラックで送り出し、 都会に別れを告げて新幹線に乗り込みました。  最初は仕事がなかなか見つからず、 洋服関

お別れの時をお好きだった曲で【ご葬儀でご依頼があったピアノ演奏】2

お別れの ご葬儀の会場へ参りました。 そちらの会場はすでにBGMについては 普段から使用されているらしく当時はCDを流していた様子です。 PAの方、進行の方と入念に打ち合わせをした時に言われたのが 「以前ピアノを入れてご葬儀をされた方がいらしたのですが、 導師の読経その他進行の上でピアノをフェイドアウトすることが できない方でした。とても困ったのです。 ぜひそのあたりのこともご理解いただいてピアノ演奏を 入れていただきたい」と言われました。  そうですね。一曲だけを弾くわ

【音楽で生計を立てるためには】その仕事引き受けて本当にいいの?【時間は取り戻せないので参考にしてほしい】

【伴奏って、本当にそれがやりたくてやっていますか?】 最近の仕事で関わる若い音楽家の皆さんは 皆さん非常に優秀でお人柄もよく、 音楽を一緒に奏る上で反応もよく 仕事場の空気が爽やか。 私自身が長い間合唱の伴奏や声楽の伴奏、 地元のオペラやミュージカルの音楽指導を 仕事としてきた時期が長く、 過去の反省として思うことや こうしたらいいよと思うことを なるべく声に出して伝えるようにしている。 でも、押し付けがましくなく 伝えるように心がけています。 私は伴奏が非常に好きでず

演奏の仕事を続けた方がいい理由・そしてサロンコンサートなどを自分で開催することをお勧めします

演奏のギャランティだけで暮らせる音楽家は非常に少ないのではないかと思います。 コロナ禍においては非常に演奏活動が少なくなった人も多いでしょう。 今は少しずつ戻ってきているとは思います。 あまり多くないギャランティでもボランティアでも、チケットノルマがあっても 人前で演奏するということにはいい点があります。 ・その日まで練習を重ねるので技術を保ち、磨くことができる ・そのイベントに聴きにきてくれたお客様との心の交流 ・衣装を着て人の前に立つことはとても大切 ・達成感を味わえ