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【最新2024年】卒論の「研究方法」の書き方って?

卒論の「研究方法」の書き方って?

卒論執筆も佳境に入ったことでしょう。長い月日を費やし、着実に形になってきたことと思います。しかし、「研究方法」の部分は特に重要で、書き方に注意を要するポイントです。

研究方法は、卒論の論理性や科学性を裏付ける極めて重要な要素です。適切に記述できなければ、読み手から「方法論に疑問がある」と指摘されてしまう可能性も・・・。

一方で、研究方法部分の記述に過剰に力を入れ過ぎると、字数が肥大化してしまい、本論の割合が少なくなる恐れもあります。卒論本来の目的から外れてはいけません。

そこで今回は、卒論における研究方法の書き方のポイントを、いくつかお話ししていきたいと思います。うまく書けば、卒論の質そのものが高まるはずです。

研究目的を明確に設定し、丁寧に説明する

まずは研究目的を明確に設定し、その目的をきちんと説明することが第一歩です。「なぜその研究をするのか」「何を明らかにしたいのか」を簡潔にまとめます。

研究目的があいまいだと、それに合わない方法論になる可能性があります。目的を明確化することで、後の研究手順の適切さを判断しやすくなります。

研究課題の設定と、その課題に対する仮説なども、この目的設定と合致させる必要があります。目的と仮説、研究方法が一貫したものでなければ、読み手に戸惑いを与えてしまいます。

研究デザインとアプローチを明示する

次に、研究手法の中核部分となる「研究デザイン」と「アプローチ」を明示する必要があります。

研究デザインとは、研究を実施するための全体的な構造や設計のことです。実験か調査か、その方法や対象は何かなどを示します。

一方のアプローチとは、問題に対する接近の仕方、つまり定量的なのか定性的なのか、演繹的なのか帰納的なのかを指します。

研究の目的に合わせて、最適なデザインとアプローチを選び、それを論理的に説明する必要があります。ここが研究方法の肝心な部分と言えます。

手順を細かく明記し、方法の正当性を示す

さらに研究の具体的な「手順」を細かく明記し、採用した方法の正当性や合理性を読者に示すことも欠かせません。

実験や調査、分析の過程をできる限り詳細に記述し、その手順の正しさと再現性を保証しなくてはいけません。他者が同じ手順で追試しても同じ結果が得られるよう、丁寧に書く必要があります。

可能であれば、過去の先行研究で採用された方法を参考にするのも一つの手です。実証済みの手法であれば、その正当性が担保されやすくなります。

限界点や課題も正直に記述する

加えて、採用した研究方法に内在する限界点や課題があれば、正直に記述しておくべきです。

研究者自身が自覚しているリミテーションを記すことで、かえって信頼性が増し、後の考察の深さにもつながります。研究方法には多かれ少なかれ限界があるのが常です。

一方で、限界点は建設的に捉え、それを踏まえた上で今後の課題や展望を示すようにしましょう。限界点を認めつつ、それをどのように乗り越えていけばよいのか、展望を示すことが大切です。

本論との整合性を保つ

最後に、研究目的や本論との整合性にも気をつける必要があります。

研究方法部分が無駄に長すぎたり、本論と方法論が食い違っていたりすれば、卒論全体の質が低下してしまいます。常に本論との関連を意識し、必要十分な記述量に留めましょう。

研究方法はあくまで手段に過ぎません。卒論の目的や主張を逸脱することのないよう、適切なバランスを保つことが何より大切なのです。

まとめ

このように、卒論の研究方法の記述には注意深い作業が求められます。目的、デザイン、アプローチ、具体的な手順の明示が鍵となります。

一方で、過剰に詳しすぎたり、主張と関係ない箇所に比重が行き過ぎないよう、絶妙なバランスも大切です。本論の価値を十分に発揮できるよう、意を用いた書き方が必要不可欠です。

卒論執筆は大変な作業の連続ですが、研究方法の部分を的確に書けば大きな自信につながるはずです。卒論の制作は、初めは困難で難解に感じることがあります。そのような場合には、このサイトを利用することを検討してみてください。このサイトは論文を公開しており、さまざまな論文にアクセスすることができます。また、論文の利用は自由です。ぜひ、このサイトを訪れ、論文を閲覧してみてください。


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