ヨーロッパ時計まわり列車旅(221)

ベネチアからティラーノ経由ミラノへ(37)
〈ブルージオ駅手前の『オープンループ線』〉
2008年09月07日の早朝、レーティッシュ鉄道・ベルニナ線のティラーノ駅でサンモリッツ行き普通列車に乗車した。団体客以外の通常の乗客が少ないためか、一等座席区画は、一人用席と二人用席が通路をはさんで設けられており、とくに狭さは感じられない。
午前7時40分普通列車は定時に出発した。出発後、町の道路上の線路を進んだ後、道路に並行する線路(専用軌道部)に入った。天気は曇りで、山山は中腹から上は雲に覆われていた。家屋の密集度は少しずつ減少していく。少しの平地には果樹が栽培されている。
標高600メートル近くになると、牧草地が拡がり始めた。その草地の牧草は機械で刈り取られ、農家の納屋に収納して家畜に給餌されるスタイルを採っているようだ。
「Brusio (ブルージオ)」駅の手前に『オープン・ループ線』という、線路が半径約50メートルの円弧型を描く。一部角度のついた陸橋上の線路を走行して高度を稼ぐ区間がある。ここは、当線乗車における見どころの一つである。
その(221)終わりです。次の(222)をお楽しみに。

※2008年列車旅は、(55)~(70)、(73)~(80)、(81)~(99)、(108)~(113)、(120)~(133)、(134)~(221)と進んできました。
※ここで、2008年列車旅はいったん中断します。次回以降(222)~(234)は「東経135度子午線」(13回)を投稿します。
※「近隣へのおでかけ」として、2007年に作成した随筆をベースにして、2024年03月に関連史跡を写真撮影に行きました。引き続き、旅日記等をお楽しみください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?