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ヨーロッパ時計まわり列車旅(226)

東経135度子午線(5)
〈随筆『東経135度子午線』(2)〉
山陽電車「人丸前」駅は、大正六年に開業した。現在(2007年)の一日当たりの乗降客数は、1280人という小さな駅だ。しかし、エレベーターや車椅子(いす)用トイレ・スロープが設置されている。プラットホームはひとつだ。普通電車が、一時間当たり、上り平均4本停車する程度だ。
〈明石天文科学館とホーム上の表示〉
ホームから北側を見ると、円柱形の建物の頂上部に時計が設置されている「明石市立天文科学館」が目に入る。その小高い丘が、「人丸山」と呼ばれるので、この駅は「人丸前駅」という名称になったらしい。
この駅のユニークさは、東西にのびるプラットホームの西側付近を『東経一三五度子午線』が通っていることだ。それを表すために、北側と南側の線路脇の標識だけでなく、ホーム上を白地にピンク色を使った文字でペイント
しているのだ。
(写真:「子午線交番」明石警察署大蔵交番)
その(226)終わりです。次の(227)をお楽しみに。


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