ヨーロッパ時計まわり列車旅(220)

ベネチアからティラーノ経由ミラノへ(36)
2008年09月07日の朝、私はレーティッシュ鉄道ベルニナ線、ティラーノ駅に入ろうとしている。旅券を係官に差し出した。すると、係官は審査後に、「スタンプを押しますから少しお待ちください」という意外なことばを発して、事務所に入って行った。私としては、イタリア国出国スタンプ押印はうれしいことだ。旅の記念になるからだ。
駅構内のホームに入り、私は普通列車の編成を観察した。後部三輌は、団体専用の客車で、その前は自転車運搬車両、その前に一等座席と二等座席が半分ずつ仕切られた一輌、その前は電気機関車である。私は、客車一輌めの一等座席に乗車した。
今回の旅は、『ヨーロッパ標準軌路線(軌間1435ミリメートル)時計まわり列車乗車の旅』である。このなかでは、このレーティッシュ鉄道・ベルニナ線が、軌間1000ミリメートルという唯一の『狭軌』の路線乗車となる。
その(220)終わりです。次の(221)をお楽しみに。

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