ヨーロッパ時計まわり列車旅(218)

ベネチアからティラーノ経由ミラノへ(34)
〈500ミリリットルのポットが二つ給仕された〉
イタリア側アルプスの麓 ティラーノという町のホテルで朝食を迎えている。コーヒーのリクエストをして待っていると、ホテルのご主人は、約500ミリリットル入る二つのコーヒーポットを運んできてくれた。量には満足するが、なぜ二つあるのだろうか? と不思議に感じた。じつは、ひとつには温かいコーヒーが。もうひとつには、温かいミルクが入っていたのだ。つまり、好みの比率で交ぜあわせて飲むわけだ。これが、当地、ベルニナ・アルプスのイタリア側麓の『朝のコーヒー』らしい。
私は、朝のコーヒーは、ゆっくりした日程の場合には、最低二杯は飲む習慣がある。しかし、今朝は、午前7時40分発のレーティッシュ鉄道・ベルニナ線の列車に乗車するので、水分摂取は控えめにする必要があった。そして、コーヒーとミルクをカップに注ぎブレンドして、一杯と少しでその日の朝のコーヒーを済ませた。
その(218)終わりです。次の(219)をお楽しみに。

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