8月28日

本を読んでいる時、ふと襲ってくる。今、 盗られちゃった!!!みたいな感覚を今日車の中で本を読んでて完全に掴んだ気になりました。自分が何となく持ってたものをあまりに的確に言語化されると盗られてしまった錯覚を起こす。
感覚・感情を盗られる感覚のことを最近ぼんやりとずっと考えていたので嬉しかった。

例えば、中学生で人間失格を読んだ時、あまりに身に覚えのある感覚でゾッとしなかったですか?人間失格は中学生の時に出会うのが良いと言う自分の思想が覗いてて気持ち悪いですけど。
自分が語るべきだと思っていたものを既にもうこんなに素晴らしく物語っている人間が存在していて、多分他にも沢山の人間が語っていること。を思い知らされると言うのが、この感覚を今のところ1番表せている。


帰り道、駅に向かっているとカルパスの殻が落ちていた。カルパスの殻は目を引く明るい色なので灰色の地面の上で酷く目立っていた。
よく見ようと思って近付くと、殻の周りには蟻が沢山いて驚いた。
小さい頃そういえばずっと蟻を見ていたなぁと懐かしさを覚えつつ、自分の記憶の中の蟻より目の前にいる蟻が小さくて違和感があった。
田舎の蟻がデカいと言うのは都会に住んでる人の中にもある認識なんだろうか。


触覚でいくと人生で気持ちいい時間より痛い時間の方が長そうだけど、どっちでもいいしどうでもいいや。

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