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パーマでマウントを取られた話

私が働いていた施設(デイサービス)には
土地柄もありセレブなお年寄りがいらっしゃいました。
私は理学療法士で「リハビリの先生」でした。

私のビジュアルは片桐仁さん

私は27歳くらいの頃からパーマをかけてます。
理由は「小説家ってみんなパーマでしょ?」です(安易)
ビジュアル的にはラーメンズの片桐仁さん。
月一回くらいは「似てますね」と言われてました。

パーマはうちの職場でも好評で、
セレブ高齢者さんたちにも
『あなたそれ素敵ね』
『とても似合っているわ』など
お褒めの言葉をいただいてました。

パーマの淑女

うちの施設をご利用されていた女性
(まあその女性もパーマをかけてる方)
に話しかけられました。
『あなたのパーマ素敵ね』から入りました。

「ありがとうございます」と返したら続きがあって
『どこの美容室なの?やっぱり表参道?』と言われたんです。
(やっぱりってなんだよ!)と思いながら
「○○(東京の下町)の美容室です」って正直に答えました。

そしたら「いくらくらい?」と聞かれて
「え、まあ1万ちょっとですね」と返したと同時に
『私はね、麻布十番』と高速の返しが飛んできました。
もうそんな金持ちスポット出されたら、
こっちも聞かなきゃいけないじゃないですか
『え、いくらかかるんですか?』って。

いいお値段の美容室

それで返ってきた金額は『3万ちょっと』
え、そんなに違うん!?って驚きつつも
そのセレブ女性ははニッコニコ。

場所だけで大ダメージをくらったのに
金額でオーバーキルされた感じでした。
『パーママウント』を取られたなんて初めてでした。



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