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これまで書いた製作ノート

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過去公演の製作過程を書いた“製作ノート”を一つにまとめました。
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2月 演劇解体新書vol.1-vol.4

フェニーチェ演劇解体新書 はさまざまな角度から、一つ一つ丁寧に演劇を腑分けしていく演劇ワークショップシリーズです。この記事では、企画がどうやって始まったのか、どんな内容になったのかを書いてきます。 「やったことがないことをやる」 2021年の秋、劇場の担当者さんと企画を立ち上げる為、京都駅の喫茶店で打ち合わせをしていた。フェニーチェ堺は2019年秋にオープンしたばかりの劇場で、僕は2020年から毎年WS(ワークショップ)をしている。 「今年はこれまでの枠にとらわれず、や

音楽劇『鬱憤』 再演版 製作ノート

フェニーチェ堺で上演された音楽劇『鬱憤』を振り返るnoteです。パンフレットを作れなかったので、代わりにここで製作過程を振り返ってみます。細かい内容にも言及するので、ご来場いただいた方や戯曲をお持ちの方向けの内容になるかもしれません。 再演するってさ! 京都で『鬱憤』の初演が終わった頃、大阪の劇場・フェニーチェ堺から「幻灯劇場の作品を上演しませんか」と声をかけて頂いた。これまでフェニーチェ堺では『演劇解体新書シリーズ』という実験的なWSシリーズを継続して実施してきた。今年