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飲み会より飲“む”会

最近、飲み会が減った(減らした)。

20代の頃は、時間があれば飲み、週末はホームパーティという名の家飲みをしていた。

生活の変化と共に、気分が変わってきた。

飲み会が、飲“む”会に変わった。

食べること、飲むことが好きな人との場。

飲み会の主は、会話にある。

ともすると何を食べ、飲んだかわからないくらい会話や議論に熱中する。

飲む会の主は、食事とお酒。

産地に知り合いがいる、仕事の縁で手に入れた食材がある、調理する人も同席する。

お酒は好きな銘柄を各自が選び、すすめる。

日本酒に、ウィスキー、地ビールなどを持ち寄る。飲めない人も、お茶や珈琲など好きなソフトドリンクで。

自然と飲む場は家が増える。

買い出しから準備、食器やテーブルのセッティングまで、ディテールに眼が行く。

好きな人は器にこだわり、現地で買ってきた焼き物の話をする。

飲む場が終わると、皿洗いから食器の片付け、ゴミ捨てまで、各自が自然な役割分担で。


生活のサイクルが変わり、飲み会が飲む会になっていく。

手間はかかる。けれど、その分の手間が食事とお酒に、しっかりと入りこむ。飲む場で過ごした2〜3時間が、記憶に残る。

距離が縮まり、関わりが深くなる。また、新しい仕事の縁がができる。


だから、もうすこし先には、食材のある地域に行って、獲って、つくって、関わって、食べて、飲んで、話すのだ。

「どこかに食べに行こう」というのは、都心のお店ではなく、産地に、現地に行くこと。

それがこれからの「食べる贅沢」であり飲む会、食べる会だと思う。

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