見出し画像

日本企業をWeb3で世界に、「Astar Japan Lab」が目指すもの

こんにちは、渡辺創太です。

先日、日本国内で「Astar Japan Lab」の設立を発表しました。国内企業とWeb3サービスプロバイダーの交流・協業の促進を目的にしたコンソーシアムです。参加企業でブロックチェーンの活用ケース検討し、協業できるプラットフォームにしていきたいと考えています。

おかげさまで発表後、Web3の事業展開を目指すスタートアップから大手まで、多数の企業様からのご応募をいただいています。今回の記事では「Astar Japan Lab」を立ち上げた目的や、このコンソーシアムで提供できることについて紹介させていただきます。

★日本と世界の情報格差を無くす

「Astar Japan Lab」を立ち上げた目的の一つは、日本と世界の情報格差を無くすことです。

例えばWeb3領域で世界に挑戦するにあたり、どうやって海外に法人登記すべきか、トークンでの資金調達のノウハウ、どんな事業が攻めやすいか、先端のトレンドは何か、といったような情報が、まだまだ日本の企業に正しく届いていない、届いてもその情報の解像度が低いと感じています。

僕たちは日本で法人を作り、その後、海外で法人を設立し直し、バイナンスやコインベースらから資金調達をし、メインネットローンチ後に世界各国の暗号資産取引所にトークンを上場させ、事業を続けています。手前味噌ですが、僕たちはパブリックブロックチェーンにフルベットし、やり切ってきた、日本では数少ないプロジェクトの一つです。

そんな僕たちの知見や、世界の最新情報をもっと日本の企業にシェアさせていただき、情報の格差を無くしたいと思っています。

★世界で戦う日本発のプロジェクトを増やしたい

そして「Astar Japan Lab」を立ち上げたもう一つの目的は、世界で戦う日本発のプロジェクトを増やすことです。

そのために僕たちはアスターネットワーク(Astar Network)を、みなさんのプロジェクトの発射台として使ってもらいたいと思っています。アスターネットワークは様々なアプリケーションやサービスを置くことのできるプラットフォームです。アスターでdApps(分散型アプリケーション)を作っていただける企業の皆さんには、マーケティングのアドバイスやアスターのグローバルコミュニティを活用したサービス展開などの支援ができます。

アスターネットワークは世界でコミュニティを持っています。ディスコードには現在10万人を超える参加者が、そしてエコシステムではアスター(ASTR)を所有する36万を超えるアドレスがあります。そのコミュニティやエコシステムは今も拡大中です。そんな僕らのプラットフォームを、日本から世界に飛び出すためにぜひ利用してもらいたいと考えています。

★アスターネットワークで、「やりたい」と「作れる」が繋がる場所

これらの理由から今回「Astar Japan Lab」を立ち上げることにしました。

海外のプロジェクトを見渡してみても、レイヤー1ブロックチェーンのプロジェクトで、「Astar Japan Lab」のように特定の地域(国)に特化した、様々な企業の参加するグループがあるというのはユニークだと思っています。

現状アスターネットワーク上で動いているプロジェクトは、日本のものもありますが、約8割以上が海外のプロジェクトです。規制の問題もあるのですが、ただ上手くこれまで僕たちが情報提供やコミュニケーションのサポートができていなかったこともその理由かと考えています。

僕たちは日本にバックグラウンドのあるプロジェクトです。これまでも日本の企業の方からアスターネットワークで開発したいというお話を多数いただいてきました。アスターネットワークはパブリックチェーンなので誰でも自由に開発してもらえるのですが、その情報やコミュニケーションが足りていなかったかもしれません。

「Astar Japan Lab」には、すでにアスターネットワークにコミットしていただいている企業にも参加してもらっています。このコンソーシアムへ、私たちも情報やリソースを提供します。アスターネットワークで実現したいアイデアのある企業と、開発のできる企業が繋がるのことできる、「Astar Japan Lab」をそんな場所にできればと思ってます。そのための環境をこれから整えていきます。

★アスターネットワークを選ぶべき理由は?

ここまで読んでいただき「Web3でビジネスを展開するにあたってアスターネットワーク以外にも選択肢はあるだろう」と思った方もいるかもしれません。その通りで、今世界には多数のパブリックブロックチェーンチェーンが存在しています。

その中でも僕がアスターネットワークをおすすめしたい理由について、ここからご説明させていただこうと思っています。

僕たちアスターネットワークはグローバルなチームです。しかし日本から生まれたプロジェクトであり、私を含め、コアメンバーにも日本人がたくさんいます。日本企業の皆様にとってはコアなメンバーとコミュニケーション面で日本語でやりとりできるというのは、一つの大きなメリットだと思っています。

また、仮に自分が今日本企業でこれからWeb3事業を世界に展開する場合、果たしてアスターネットワークを選ぶだろうか、とも考えてみました。

僕自身がこれまでを振り返ってみて、現在アスターネットワークが世界で挑戦できるフェイズまで展開できているのは、自分たちの実力以上に初期にポルカドットと繋がったことが大きいと思っています。

私たちはまだまだ成長の途中ですが、それでも現在の規模になれたKey Success Factor(重要成功要因)は、大きくなるプロジェクトの初期のコミュニティに入って、その運営主体とともにコミュニケーションしながら事業を展開してきたからです。

僕がポルカドットの目指すマルチチェーン化するだろう未来にベットし、コミュニティーに入ったのは数年前です。

Web3では、何を作るかに加え、どこで作るかも重要な要素です。いくら技術力があって良いものを作っても、成長し切ったプラットフォームの上では、初期からコミットしてるプロジェクトには勝つのが難しかったりします。

そういう意味合いではアスターネットワークはまだ初期段階です。僕たちがポルカドットのコアメンバーと接していたように、アスターネットワークのコアメンバーとコミュニケーションが「Astar Japan Lab」を通じて可能になります。前述の通り言語の壁もありません。

日本のみなさんに今からプロダクトをのせてもらうのに、アスターネットワークはちょうどいい成長タイミングと言ってもいいかもしれません。それがもう一つのおすすめのポイントです。仮に自分がこれからWeb3に参入する日本のビジネスパーソンだとしても、自信を持ってアスターネットワーク上での開発をすすめたいと思っています。

★ブロックチェーンとしての特徴

最後にこの記事で初めてアスターネットワークを知った方のために、技術的なアスターネットワークの特徴についても簡単に紹介したいと思います。

アスターネットワークでは「dApp Staking」という仕組みがあり、アスターネットワーク上でアプリケーションを開発することで、トークン(ASTR)をもらうことができます。そしてコミュニティ(投資家)から、沢山トークンをステーキングしてもらってるプロジェクトが、多くトークンをもらえる仕組みです。コミュニティドリブンでプロジェクトを進めるインセンティブのある、プラットフォームです。

またEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換なのでイーサリアム系の開発ができ、さらにWASMでWebAssembly系の開発ができます。その両方に対応しているのもポイントです。

この辺りの細かい解説は、また別の機会にさせていただこうと思っています。

★「Astar Japan Lab」で一緒に世界で戦いましょう

今回の記事では「Astar Japan Lab」の設立の目的と、参加していただくメリットなどについて紹介させていただきました。具体的にまず初期のフェイズで、「Astar Japan Lab」では、以下の支援をしていく予定です。

・ブロックチェーン・NFTの活用ケースを提案
・ソリューションプロバイダーとの引き合わせ
・(国内発Webスタートアップに向けて)海外VCの紹介
・参加者向けのAstar利用事例の共有・勉強会
・Astarコミュニティやアンバサダーとの連携

また入会は現在も受付中です。「Astar Japan Lab」への入会金や参加のために負担いただく費用はありません(入会には審査があります)。

「Astar Japan Lab」で皆さんと一緒に、日本発のプロジェクトを世界に広めていきたいと思っています。よろしくお願いします。

・入会申し込みはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSen8XQ1EXStJR_-zxnXmqgebGVWfDC3kRy2h_5GUYfuaTRNXQ/viewform

・「Astar Japan Lab」
https://japan.astar.network/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?