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2023 上半期

2023年も上半期が終了しました。スターテール・ラボを立ち上げたのが1月3日なので、この6ヶ月はAstarもスターテールもかなり仕込みの時期でした。

色々な事件や規制強化がありマーケット的には非常に大変な半年でしたが、日本は幸いあまりダメージを受けておらず、政府の支援や日本大企業の進出などもあり我々的には地に足つけて事業を推進するフェーズでした。すでに過去少なくても2回はこのようなマーケットを経験している身としては、こういう時にしっかりBuildしていたチームが次のサイクルで勝つのを見てきたのでやることは変わらずしっかりBuildしていくことになります。

まだまだ短い起業家人生ですが成功するにあたってタイミングが一番重要だと思います。どんなにいいチームでも、どんなにイケてる技術でもマーケットに出すのが早すぎたらニーズがないし、遅すぎたら他の誰かにやられてしまいます。そういった点でベアマーケットというのは格好のタイミングです。なぜならそもそもキャッシュがないチームは死んでいったり、注目が集まらないので起業する競合の数も少ないです。そして、注目度が相対的に薄い分わりきって「準備」に時間を割くことができるからです。

上記の図は横軸が時間、縦軸が起業したクリプトスタートアップの数ですが、幸いにも僕は青のタイミング(2019年の1月と2023年の1月)に起業しているので世界に競合が少なく、これから盛り返すマーケットに賭けているのでスタートするタイミングとしてはベストであったのではないかと思います。

さて、その中で2023年の上半期ですが、スターテイル・ラボとしてはAstarのインフラ部分の開発、そしてビジネスディールをかなりやりました。実際にディールを始めてからクローズ、発表できるのに数ヶ月のラグがあるのでスターテイル・ラボとしてはかなりステルスモードに見えたかもしれません。Astarもスターテイル・ラボも常に少なくても3パターンくらい準備してどんなマーケットコンディションでも対応できるように着手していますが、2023年の1月のタイミングでスターテイル・ラボを作ったのは英断でした。すでに発表されているニュースベースで、ソニーネットワークコミュニケーションズさんと資本業務提携をさせていただき5億円の資金調達を実施しましたが、次のラウンドにむけてすでに動いており、今年の終わりまでにオセロの四隅をそろえるまでもっていく王道を進みたいと思います。

Astar FoundationではAstar2.0を発表しました。開発者体験とトークンエコノミクスについて大きく変更します。開発者体験という点ではAstarは現在、Wasmの環境とEthereumの環境をサポートしスマートコントラクトをデプロイできるのですが、このどちらの環境でもメタマスクでトークンのやり取りをすることができるようにします。トークンエコノミクスという点では、42ページにおけるレポートが完成したのでこちらをベースに実装フェーズに入ります。

また、交渉が長引きやや遅れていますが、Astar2.0最大のアップデートであるSupernova(超新星爆発)が遅くても9月の頭に発表できると思います。これは意思決定とかも含めて発表後改めて書こうと思います。

2023年の下半期は「準備期間を終わらせる」そして、オセロの4角を押さえ王道をつくることを目標に粛々とやっていきたいと思います。


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