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サムスンとUOBからシード追加ラウンドで5億円の調達を実施し、シードラウンドで累計10億円の資金調達を完了しました

久しぶりの投稿となります。Startale Labs CEO、Astar Networkファウンダーの渡辺創太です。サムスンとUOBより今回シード追加ラウンドで5億円の調達を実施しました。昨年のソニーネットワークコミュニケーションズからの5億円のシード出資に加えシードで累計10億円の資金調達となりました。スターテイル・ラボ1周年を1月3日に迎え、本当の偶然あの坂本龍馬の誕生日も1月3日ということでテンションあがったのですが、今日、ほぼ創業1周年のタイミングでこのブログを公開できること、そして1年でソニーネットワークコミュニケーションズとの資本提携に続き、サムスン、UOBとも連携できること嬉しく思います。

今回は今回の資金調達の舞台裏と意気込みについて書きたいと思います。

サムスンとUOBについて

まず、サムスンですが言わずとしれた韓国最大企業です。アジアでもトップ3の時価総額を誇る企業で、韓国のGDP全体の22%以上をサムスンが生み出しています。

Statista

また、世界ブランドランキングで著名なInterbrand社によるとサムスンはGAFAに次ぐ世界5位のブランドです。

個人的に好きな企業は創業歴史から調べまくるのが趣味なので、サムスンもだいぶ研究しました。創業2代目の李健熙さんが大きく会社を躍進させたのですが、学生時代には早稲田に留学するなど日本ともかなり関わりがある方です。今回はサムスンのCVC (Corperate Ventue Capital)であるサムスン・ネクストから出資をいただきました。

https://www.samsungnext.com/

サムスン・ネクストのホームページには「We invest in the boldest and more ambitious founders.(私たちは、最も大胆で野心的な創業者に投資します。)」と記載されており、かっこいいなと思うのですが、今後も現状に満足せず、野心的に大胆に挑戦をしていこうと思います。

UOB銀行(正式名称:United Oversea Bank)はシンガポールの3大銀行の1つです。シンガポールの国会の方から一番目立つファイナルファンタジー7の神羅本社みたいなのがUOBです。東南アジアを代表する銀行の1つでありマレーシアやインドネシア、ベトナム、タイなどでも強いプレゼンスを誇っています。

真ん中。結構、FFの神羅本社ぽいですよね。

UOB銀行はシンガポール政府の管轄のもと、セキュリティトークンや暗号資産のペイメントなどの実証実験をすでに開始しており、将来的には我々も絡んで行けたらいいなと思います。

今回UOB銀行のCVCであるUOB Ventureから出資をいただきました。出資額はUOB Ventureのポートフォリオの中でWeb3系だと最大の投資になるとのことです。

出資の背景

今回サムスン・ネクストもUOB Ventureも日本人創業スタートアップへの初出資となるようです。彼らからすると日本人スタートアップのイメージが僕だったりスターテイルになるのでしっかり責任を持って事業をしていきたいと思います。

実際のところ今回の資金調達も簡単なものではありませんでした。というのも、交渉に時間を有したので、実際に出資してもらった後に、「僕から見るとスターテイルへの出資はするべきだし、迷う判断に見えないんだけどなんで時間を有したの?」と聞いてみたところ、「プロダクトに関してはすごく良いと思うけど、日本人に出資したことがない。Astarが有名なのは知っているけど、日本のWeb3環境について知識がない」といったことが理由だったと教えてもらいました。自分たちのチームやプロダクト外の理由が焦点であったことにやや驚きがあったとともに、自分の決意を新たにする必要性を感じました。

自分たちが日本人として世界で通用することを証明する。スターテイルが日本のWeb3を代表して世界で結果を出すことで日本人のプレゼンスをあげる。その過程で次の世代で僕らに続く若者たちが同じ苦労をしないように道を切り開く。僕たちがやっている事業はもはやそういう次元の話だと思いました。

これからの意気込み

ご存知の方も多いかもしれませんが、僕が一番尊敬しており起業家としてベンチマークさせていただいているのはソニー創業者の盛田昭夫さんです。戦後の焼け野原で日本の製品といえば、「安かろう、悪かろう」という世界の認識を1代で日本の製品は「高品質で信頼できる」というブランドに変え、日本だけではなく世界中を飛び回り(約20年で地球164周したらしい)米国Time誌の選ぶ20世紀最も重要な人物、時代の創造者20人にアジア人として唯一選ばれているのが盛田さんです。盛田さんの書籍はかなり読み漁ったのですが

「日の丸の旗が躍るニューヨーク5番街のソニー・ショールーム。その斜め向かいの、道を隔てたロンジンビル2階に現地法人ソニー・アメリカは新しく拠点を移した。盛田の社長室には、日本から持参した掛け軸がかけられていた。それには、墨痕あざやかに「日本が生んだ世界のソニー」という文字が書かれていた。」ソニー 盛田昭夫 森健二著

「現在、各国にあるソニーの工場では、その国の国旗、日本の国旗、ソニーの旗と3本の旗を掲げている。われわれは、オリンピックの選手のように、ある意味で日本を代表しているのであり、日の丸の旗を胸につけているつもりで仕事をしているのだと私は考えている。」Made in Japan 盛田昭夫著

というのを読んで盛田さんかっこいいなと思いました。Web3でもスタートアップでも世界で結果が出せることを証明していきたいと思います。

事業進捗

アジアでは最高の座組が作れたのでここからの数ヶ月はしっかりこもってプロダクト開発にフォーカスしたいと思います。Startale Labsのメンバーもこの1年で25名ほどに増え、Astar Foundationを含めると70名ほどになり、事業が加速しています。具体的にはAstar Networkは日本最大規模のWeb3プロダクトとなり世界でも時価総額でトップ60前後まで来ました。昨年発表したソニーネットワークコミュニケーションズとの合弁会社で作成するブロックチェーンもまだ発表できないことが多いですが進捗が出ています。ノードなどWeb3インフラのコアを開発するStartale Web3 CloudもNTTデータさんや博報堂さんと連携し事業開発を進めるとともに、今年欲をいえばAlchemyレベルまでサービスを拡大していく予定です。アプリケーションレイヤーでも秋元康さんと連携してYoake Entertainmentの開発するWeb3版男性アイドルプロジェクトなどが走っています。ブロックチェーンレイヤーからアプリケーションレイヤーまで垂直統合するのがスターテイルの強みなので着々と進捗を出します。スターテイルのマスタープランはこちらからご覧ください。

本当に世界のトップを目指すためにはまだまだ人が足りません。スターテイルでは絶賛採用活動をしています。全方位で採用中なのでこちらのページもしくはTwitterなどで直接メッセージいただけると嬉しいです。


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