あくまを ころして へーきなの?

辿りつきました。私のRoots Music。

1990年にNAMCOより発売された、ファミリーコンピューター用RPGゲーム「女神転生II」。
その後のシリーズに多大な影響を与えた、プログラマー/プロデュサーの岡田 耕始。
このゲームから現在にいたるまでの全ての悪魔を定義付けした、悪魔絵師の金子一馬。
そして、作曲/BGMプログラムは増子司。
当時16歳の自分の中2病的世界観が、このゲームのシナリオ、ビジュアル、バックグラウンドミュージックがリンクした、そういう作品です。

残念ながら、増子さんのバックグラウンドは詳しくは知りませんが、絶対ギタリストです。
もちろん鍵盤も弾けるでしょうが、まずもって随所に聞かれるハードロックのリフ、曲の構成、ブルーノートの使い方はギタリストのものだと直感しました。ですので、当時ギターを始めて2年ほどでしたが、ダンジョン移動時の「DAEDALUS」と、戦闘シーンの「Battlefield ~ 戦場」は、ゲームをやりつつギターを抱えてアナログテレビから出てくる音を耳コピしていました。

当時はまだ多くは音楽を聞いていませんでしたので、「あーこのベースとリフはアイアンメイデンだなー」とか「これってブラック・サバスじゃんwww」ぐらいしか判断できませんでしたが、今聞いてみるとなかなかどうして、Y・H・V・Hとの最終決戦である「OMEGA」はYesやKing Crimson的な5/4拍子と4/4拍子の変拍子ですし、武器屋で流れる「Ex-convict ~ 前科者」はLed ZeppelinやAero Smithのようなブルースロック的でもありますね。

今改めて聞くとよくぞ当時の技術で、こんなディレイ効果や歪ませたスネアの音とかベンドアップダウンの音を8bitのCPUで繰り出せたもんだと今更ながらに感動で震えております。昔はカートリッジに音楽用の専用チップとか入れていたみたいですね。

なお、題目はアクマとの交渉時に流れる「An Encounter ~ 遭遇」にて、一番頭を悩ませるアクマからの問いです。当時、モンスターは絶対悪であり、レベルアップのための経験値でもあったのですが、一気に価値観を転覆させたこの一言が、このゲームの世界観の全て、を著しております。

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